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2024.02.16 注文住宅コラム
注文住宅の平均坪単価とは?坪単価が変動する要因についてもご紹介
注文住宅の購入を検討する際には、坪単価を理解しておくことが大切です。
本記事では「そもそも坪単価って何?」「どれくらいの金額が妥当なの?」
などの疑問をもつ方に坪単価の概要や計算法、地域ごとの相場の目安を解説します。
坪単価を比較する際の注意点も紹介します。
注文住宅を検討している方は参考にしてみてください。
坪単価とは?
坪単価とは1坪当たりに必要な建築費用を表す数字です。
つまり「坪単価×延べ床面積または施工面積」が注文住宅を建てる際にかかる建築費用の目安になります。
例えば坪単価が40万円で延べ床面積が80坪の場合、「40万円×80坪」で3,200万円が建設費用の目安です。
建設費用から坪単価を求める場合は「建設費用÷延べ床面積または施工面積」で計算します。
例えば建物費用が3,200万円で延べ床面積が80坪の場合の坪単価は「3,200万円÷80坪」で40万円です。
なお1坪の面積は約3.3㎡です。坪は尺貫法で使用する日本独自の単位であり、1辺が6尺の正方形の面積を指します。
坪単価に延べ床面積または施工面積をかけたものが建設費の目安ですが、
延べ床面積と施工面積は定義が異なる点に注意してください。
延べ床面積とは、建築基準法に基づいて建物各階の床面積を合計した面積のことで、
吹き抜け部分やバルコニー、玄関ポーチなどを含まないといった基準があります(※)。
一方、施工面積には法律による定めがないため、企業によって若干異なる場合があります。
施工面積には吹き抜けやバルコニー、玄関ポーチなど、実際に施工した部分の面積を含むのが一般的なため、
多くの場合、延べ床面積よりも広くなります。
坪単価を知っておくと、注文住宅を建てる際のおおまかな建設費用が分かります。
また建てる住宅のコストパフォーマンスも分かりやすくなるため、
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際の判断材料になるでしょう。
ただし、後述するように構造や設備などによって坪単価は変動する点に注意してください。
坪単価が安いからよいとは一概にいえません。
坪単価はあくまでさまざまな比較要素の1つと認識しておくのがおすすめです。
※参考:e-Gov法令検索. 「建築基準法施行令(第2条の4)」.
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325CO0000000338_20230526_504CO0000000393, (参照2023-12-17).
注文住宅の地域別の平均坪単価
注文住宅の坪単価は地域によって相場が異なります。
ここでは住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査」をもとに、
注文住宅を建てるときの坪単価の相場を地域ごとに紹介します。
【2022年度フラット35注文住宅融資利用者が支払った平均坪単価】
※参考:住宅金融支援機構. 「2022年度フラット35利用者調査」.
https://www.jhf.go.jp/files/400366726.pdf, (参照2023-12-17).
坪数は住宅面積(㎡)×0.3025で計算(小数点は四捨五入)
平均坪単価は平均建設費÷平均坪面積で計算(小数点は四捨五入)
注文住宅の全国の平均坪単価は、約100.1万円です。
地域別に比べると高いのは首都圏の約107.7万円で、近畿圏は約104.7万円、東海圏で約99.9万円が相場でした。
なお、注文住宅の平均建築費は上昇傾向にある一方、平均住宅面積は縮小傾向にあります。
注文住宅の坪単価が変動する主な要因
注文住宅の坪単価は地域によって異なります。
また坪単価はそれだけでなく、以下の要因によっても変動するため注意してください。
施工会社の違い
住宅の構造による違い
設備のグレードによる違い
どのような場合に坪単価が変わるのか、それぞれを詳しく見ていきましょう。
施工会社の違い
坪単価の算出方法は施工会社によって異なります。
ハウスメーカーや工務店によっては「延べ床面積」ではなく「施工面積」で試算する場合もあるので注意が必要です。
施工面積で計算した場合、延べ床面積よりも大きな面積になるため、坪単価は下がるのが一般的です。
延べ床面積で計算すると坪単価が高くなることもあるため、
比較検討の際は坪単価の計算方法で使われている面積は「延べ床面積か施工面積か」を確認しましょう。
また施工会社によって、電気・ガスの配管費用や照明器具やエアコンなどの費用を含めて坪単価を計算している場合もあれば、
含めていない場合もあります。「どこまでを含む坪単価なのか」を施工会社に確認しておくのがおすすめです。
住宅の構造による違い
同じ延べ床面積の注文住宅でも、鉄骨造・RC造(鉄筋コンクリート)・木造など、構造や工法によって坪単価が異なってきます。
坪単価は以下の順番で高くなるのが一般的です。
坪単価が安いのは木造住宅です。一方RC造の注文住宅は坪単価が高くなるものの、耐久性や強度に優れており、
資産価値を長く維持しやすいメリットもあります。住宅構造にもそれぞれにメリットとデメリットがあるため、
一概に坪単価の高低だけで判断しない方がよいでしょう。
設備のグレードによる違い
設備のグレードによって坪単価が異なる場合もあります。
断熱性や気密性に優れた内装材や外装材、
ハイグレードの最新設備を採用する場合などには、その分、坪単価は上がるのが一般的です。
一方、坪単価が安くても、高品質の設備や内装・外装材を使用している場合もあります。
工務店やハウスメーカーを選ぶ際は、標準仕様に含まれている設備や、
内装材や外壁材のグレードなどもしっかり確認して、自分の希望に合った家を建てることが大切です。
まとめ
坪単価の概要や計算方法、坪単価が変動するポイントなどをご紹介しました。
坪単価は建物の延べ床面積(施工面積)1坪当たりの建築費のことです。注文住宅の予算を検討する際の参考になるでしょう。
ただし、坪単価には決まったルールがなく、計算方法や地域など、さまざまな要因で坪単価は変わってくるため単純に比較はできません。
判断材料の1つとして活用してみてください。
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著者情報
愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
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