間取りや設計、設備、外観を自由に決めることが可能な注文住宅。

注文住宅で理想の住まいを作る際に、重要になるパーツの一つに「窓」があります。

窓には「光を取り入れること」「通気のため風を通すこと」
「外の景色を眺められること」「住宅を装飾すること」といった役割があります。

注文住宅の建築後は窓を変更することはできず、
住み心地に大きく影響するもののため、
設計段階から窓の種類や特徴を理解しておくことは大切です。
本記事では注文住宅の窓をどのように選ぶべきか、
窓の種類を挙げつつ選択のポイントについて解説します。

注文住宅の主な窓の種類

注文住宅の窓にはさまざまな種類があります。

大きくはデザインと開き方によって分けることができ、
それぞれに外観的・機能的な特徴があります。

以下、窓のデザインと開き方のバリエーションを見てみましょう。

デザインのバリエーション

主な窓のデザインのバリエーションは主に以下の7つがあります。
それぞれの特長をまとめましたので比較してみましょう。

窓のデザイン	デザインの特徴
掃き出し窓	● 下面が床面と接していて高さは天井付近まである大きな窓・採光性と通気性に富み、開放感がある ● 大きく開放できるため出入りしやすい
肘掛け窓・腰高窓	● 床面から一定の高さがあり、座った時に肘を掛けられる位置に設けられるタイプ ●窓の下に家具などを設置できるスペースができる
スリット窓	●縦または横方向に細長いタイプ ●縦型は天井を高く見せる効果がある ●横型は設置場所によって通気性・採光性が高まる
出窓	●住宅の壁面より外側にせり出すタイプ ●内部にカウンタースペースが設けられる ●装飾性が高く洋風デザインによく合う
地窓	●下面が床面に接し、高さが低いタイプ ●部屋のほこりを外に掃き出せる ●足元の採光ができ、外から中が見えにくい
天窓	●屋根に設けて天井から採光するタイプ ●周囲に建物が密集していても採光性を確保しやすい
高窓	●天井付近の高い位置に設けられるタイプ ●採光性が高く外から中が見えにくい

開き方のバリエーション

窓の開き方のバリエーションについて、以下に概要を表にまとめました。

窓の開き方タイプ	開き方の特徴
引き違い窓	●2枚またはそれ以上の窓を左右にスライドさせて開閉するタイプ
片開き窓・両開き窓	●左右どちらかの窓枠を縦軸として内か外に開閉するタイプ ●片側のみ可動する片開きと両側とも可動する両開きがある
縦すべり出し窓	●縦方向を軸として内か外に開閉できるタイプ ●小さなスペースでも設置できる ●小さくても通風を良くする効果が高い
横すべり出し窓	●横方向を軸として内か外に開閉できるタイプ ●窓を開けた状態でも外からの視線を遮れる ●雨の侵入を防きながら通風を確保できる
FIX窓（はめ殺し窓）	●壁に固定され、開閉ができないタイプ ●窓ガラス部分を大きく取れる

注文住宅で窓を選ぶ際のポイント

窓には多くの種類があるため、注文住宅で窓を選ぶ際に迷ってしまうこともあるでしょう。

窓を選ぶ際にチェックしたいポイントは主に以下の7つがあります。

・眺め

外の景色を十分に眺望できるか考慮しましょう。
眺めを重視して窓を大きくすると家の内側がも外から見えやすくなるため、
プライバシー確保とのバランスに注意しましょう。

・採光

採光は外からの光を取ることです。日光を十分に取り入れると生活リズムや健康にも良い影響があるとされています。
明るい雰囲気にもなるのでリビングなど家族が集まる場所では特に採光を意識するとよいでしょう。

・風通し

風通しの良さを確保することも大切です。窓を開けた際に空気の流れが作られよく換気できるよう、
各所に設けられる窓の位置関係も考慮しましょう。

・断熱性

断熱性も住み心地に大きく影響します。
窓の断熱性が低いと夏季には外からの熱が屋内に入りやすく
冬季には内部の熱が放出されやすくなってしまいます。
断熱性が高いと室内の温度変化が和らぎ、冷暖房費の節約にもつながります。

・掃除のしやすさ

掃除のしやすさも考慮に入れておきましょう。
例えばFIX窓は開閉ができないため外側の掃除がしにくいケースがあります。
吹き抜け部分の上部に設置する場合も同様です。
外側の掃除を行ってくれる業者もありますが、
依頼するなら先々定期的に費用が発生することも覚えておきましょう。

・デザイン性

窓のデザイン性は部屋の雰囲気を左右するため、
窓を選ぶ際のポイントになります。加えて窓は外観とのバランスや、
家具の配置を邪魔しないかなども考慮すると家全体もデザイン性を高められます。

・セキュリティ面

泥棒に入られないためにも窓のセキュリティ面は重要です。
戸建住宅の侵入経路は約6割が窓からとされています。
二重窓やガラス破りに強いガラスを選ぶことで侵入しにくい印象を与えることができます。
また侵入しやすそうな窓にはシャッターや雨戸、面格子を取り付け防犯性を高めるのも方法の一つです。

 

まとめ

窓は採光や通気といった実用的な機能だけではなく
家全体の雰囲気を左右するパーツです。
注文住宅の設計や間取りを検討する際は今回ご紹介した窓の種類や特徴、
選び方のポイントを参考にして、後悔のない家づくりをしましょう。

 

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著者情報

愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
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