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2024.02.27 注文住宅コラム

建坪とは?注文住宅をお考えなら知っておきたい住宅基礎知識

住宅やビルなどの建築面積に関して「建坪(たてつぼ)」という用語が使われることがありますが、
正確な定義を把握している方は少ないのではないでしょうか。

建坪は慣例的に使われる用語であるものの正式な建築用語ではなく、
実はその定義には曖昧な部分があるため、使う人によってニュアンスに差異が生じる場合があります。

本記事では建坪という用語について解説します。
注文住宅を建てる際に知っておきたい面積に関する基礎知識にも触れるので、
これから注文住宅の購入を検討される方は確認して参考にしてください。

建坪とは?

「建坪」とは土地に対して実際に建物が建つ面積を表す場合が多いですが、
建築基準法に記載された正式な用語ではありません。

慣例的に用いられてきた用語であるため、
定義は明確でなく使う人によって意味に違いがある可能性に注意が必要です。

建物を真上から見た場合の建築面積、
あるいは一階部分の床面積を坪数に換算していうこともあります。

建坪と関連する面積を表す用語

家の面積を表す用語は建坪以外にもいくつかあります。
違いを把握しておくためにも建坪と関連する面積を表す用語を確認していきましょう。

建築面積

建築面積とは建物を真上から見た面積のことで「水平投影面積」ともいいます。
この場合、建物の外壁あるいはそれに代わる柱などの中心線を基準として平面を捉えることが特徴です。

真上から見た場合という条件のため、
例えば一階部分よりも二階部分の方が広い造りになっていたとしたら、二階の面積が建築面積に該当します。

建坪とよく似たニュアンスで用いられることもありますが、
建築面積といった場合は水平投影面積である点に注意が必要です。

床面積

床面積はその名の通り、建物の床部分に関する面積を指す言葉です。

単に床面積といってもどの部分か分からないため
「一階部分」「二階部分」「リビング部分」「ダイニングキッチン部分」など、
場所を指定して用いられるパターンが一般的です。

また、バルコニーは通常外部に付随する構造として床面積には含めませんが、
屋根やサッシなどを備えることで開放性が低いと判断された場合は例外となります。

延床面積

延床面積とは建物全体の「床面積」を合計したもので、
外壁や柱の中心線までを含む建築面積とは異なる意味合いです。

例えば三階建ての住宅があれば、一階から三階までの総計床面積が延床面積にあたります。

仮に平屋であれば、基本的に延床面積は一階部分の床面積ですが、
バルコニーや軒下を含むケースもあるため
建坪と比較する場合には用語のニュアンスを確認しておくことが重要です。

 

建坪の計算方法

ここでは建坪を建築面積から計算する方法について見ておきましょう。

建築面積を表す基本的な単位は「平方メートル」で、「平米」ということもあります。
対して建坪の「坪」は、1坪約3.3平方メートルあるため、
建築面積に0.3をかけることで大まかな建坪数を割り出すことが可能です。

例えば建築面積が10平方メートルあれば、10×0.3で建坪数は約3.3となります。

建築面積を算出する際のポイント

ただし上記の建築面積を算出する際にはポイントがあります。
それは建物の範囲をどこまで建築面積に含めるかという点です。

例えばひさしやバルコニーを備えた建物は、
それが1メートル以内ならば建築面積には含まれません。

一方、屋根付きの中庭やカーポートを設けている場合、
これらの面積は建築面積として含まれます。

建坪のニュアンスが使う人によって異なることを先に述べましたが、
建築面積には厳密な定義があるため正確な範囲を元に算出することが重要です。

建坪と坪単価

建坪という言葉のニュアンスの違いを見てきましたが、
「坪単価」の意味についてもポイントを押さえておきましょう。

坪単価とは延床面積1坪あたりの建築費を指す言葉です。
建築費に含む範囲はハウスメーカーや工務店によって異なりますが、
建物本体の工事費を指す場合が多く、地盤改良工事や電気・水道・ガスの引き込み、
外構工事などは含まないことが一般的です。

また延床面積から算出される坪単価ですが、
建物の階数と費用は必ずしも比例するわけではありません。

例えば同じ延べ床面積の二階建てと平屋であれば、
基礎や屋根にコストがかかる平屋の方が坪単価は少し高くなります。

建坪と建ぺい率

建ぺい率とは敷地面積に対して建物を建築することが可能な面積の割合のことで、
地域ごとにその率が定められています。
土地には各自治体の都市計画によって用途ごとに13のエリアに区分した「用途地域」という規定があり、
建ぺい率はそれぞれに上限が決められています。

土地に対して実際に建てることが可能な建物の面積比率を表すのが建ぺい率であり、
指標としては「建坪」ではなく建築基準法に則った「建築面積」を用いるのがポイントです。

 

まとめ

「建坪」の意味や関連する住宅用語との関係や違いなどについて解説しました。

建坪という用語は、建築基準法の用語ではなく定義があいまいなため、
使う人によって認識に差異がある点に注意が必要です。

注文住宅を建てる場合に建坪という言葉が出てきたら、
どのような意味で使っているのか確認し認識を合わせた上で進めるようにしましょう。

 

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著者情報

愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、

そして静岡県湖西市、およびその近郊と広い地域で対応しています。
豊橋市近郊での注文住宅に関わる情報発信、イベント情報、建築中の現場情報、

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