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2024.01.22 注文住宅コラム
二世帯住宅の建築費用の相場はいくら?おすすめの間取りやメリット・デメリットも紹介
子育てのしやすさや介護のしやすさなど、
子世帯と親世帯がお互いに助け合いながら生活しやすいのが二世帯住宅の魅力の一つです。
二世帯住宅を検討している方の中には、一般的な戸建て住宅の建築費用と比べて、
どれくらい差があるのか分からないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、二世帯住宅の建築費用の相場などについて解説します。
記事後半ではおすすめの間取りや二世帯住宅で暮らすメリット・デメリットもご紹介するので、
ぜひ理想の家作りの参考にしてみてください。
二世帯住宅のタイプ別の建築費用相場
二世帯住宅における建築費用の相場は1,800万円~5,400万円ほどです。
床面積が大きく部屋数が多くなるため、一般的な戸建て住宅よりは費用が高くなる傾向にあります。
また相場に大きな開きがあるのは、どのようなタイプの二世帯住宅にするかで建築費用に大きな差が出るからです。
二世帯住宅には完全共有型・部分共有型・完全分離型の3タイプがあり、
共有部分を減らすほど費用が増していきます。各タイプの費用相場や違いについて詳しく見ていきましょう。
完全共有型
完全共有型は、玄関やリビング、キッチン、浴室などの居住スペースを全て二世帯で共有するタイプです。
子育てや介護などお互いをサポートしやすい反面、
常に顔を合わせるためそれぞれの世帯のプライバシーを確保できないのがデメリットともいえます。
完全共有型の建築費用の相場は、1,800万~3,600万円ほどです。
比較的共有部分が多いため、二世帯住宅の中では安価で済みます。
部分共有型
部分共有型は玄関やリビング、キッチンのみなど、住宅の中で一部分だけ共有するタイプです。
親世帯と子世帯の居住スペースの一部だけが共有されているので、
ある程度のコミュニケーションは確保しつつも、完全共有型よりもプライバシーを確保できます。
部分共有型の建築費用の相場は、2,500万~4,500万円ほどです。
部分的に部屋をセパレートできるおかげで各世帯が程良い距離感で暮らせる反面、
完全共有型に比べて個別に設ける設備が増えるためどうしても費用は高くなってしまいます。
後述する完全分離型で二世帯住宅を建てるほど予算に余裕はないものの、
ある程度プライバシーを確保しておきたい場合にぴったりなタイプです。
完全分離型
完全分離型は玄関やリビング、キッチン、浴室など住居の全てが、個別に分かれているタイプです。
完全に分かれて暮らせるので、お互いのプライベート空間を確保できます。
建築の方式から、さらに下記2つのケースに分けられます。
横割り型:1階・2階と上下で世帯を分けて利用する
縦割り型:両世帯の住宅を隣接させる
完全分離型の建築費用の相場は、3,000万~5,400万円ほどです。
単純計算で各設備が二戸分必要になるため、費用は高額になる傾向にあります。
一戸建てを二軒新築するよりは安いものの、二世帯住宅の中では費用が掛かるタイプです。
しかしお互いに気を使う必要がなく、快適に過ごしやすい点は完全分離型のメリットといえるでしょう。
特に両世帯の生活時間帯や生活スタイルが大きく異なる場合は、完全分離型がおすすめです。
暮らしやすい二世帯住宅の間取り
暮らしやすい二世帯住宅の間取りを決める際は、両世帯の生活リズムやスタイルを踏まえることが大切です。
例えば上下分離タイプの二世帯住宅の場合、1階は親世帯・2階を子世帯の居住スペースにすると、
足腰の弱い老齢の親世帯が階段を上る必要がなくなり暮らしやすくなります。
加えてどちらの世帯にも水回りの設備を設けると、お互いの生活リズムを気にせず炊事や入浴などを行えるでしょう。
また完全分離タイプの二世帯住宅にする場合は関係性が希薄にならないよう、
内扉で行き来しやすくする間取りもおすすめです。
玄関脇に内扉を設置しておけば、玄関が別々でも外に出る必要がなくなるので、
天候や外気温を気にせず往来しやすくなります。
普段はそれぞれの生活を営みつつも、何かあれば助け合える距離感を実現できるでしょう。
二世帯住宅にするメリット
二世帯住宅のメリットはいくつかありますが、前述した通りお互いに協力し合えるのが大きな魅力でしょう。
物理的な距離が近いため、親世帯に子育てを手伝ってもらったり、親世帯が困っているときにすぐ助けられたりと、
助けて欲しい際に助け合える環境を作れます。
親世帯の年齢によっては、介護しやすくなるのもメリットでしょう。
また食事や料理など特定の時間帯を一緒に過ごすことで、光熱費の削減につながるのもメリットです。
その他にも親世帯と子世帯で協力して住宅ローンを組めることや、
親世帯が亡くなった際に相続税が安くなる可能性があるなど、金銭面でのメリットも多くあります。
二世帯住宅にするデメリット
二世帯住宅にはさまざまなメリットがある一方で、プライベート空間を確保しにくくなるというデメリットがあります。
お互いの物理的距離が近いため、どうしても干渉したりされたりする機会が増えてしまいがちです。
生活スタイルの違いによって、ストレスを感じることもあるでしょう。
程良い距離感を保てるように、間取りの工夫やルール作りなどの対策が欠かせません。
また一般的な戸建て住宅よりも、建築費用が高くなるのもデメリットです。
二世帯住宅は中古物件の需要も低いため売却しにくいことも踏まえて検討する必要があります。
まとめ
二世帯住宅の建築費用は一般的な戸建て住宅に比べると高くなりやすいため、
メリット・デメリットを踏まえた上でしっかりと検討する必要があります。
また共有部分が少なくなるほど建築費用が高くなるので、
お互いのプライベート空間の確保と予算を天秤にかけて、暮らしやすい家になるように工夫しましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、安城市、知立市、刈谷市、
そして静岡県湖西市、およびその近郊と広い地域で対応しています。
豊橋市近郊での注文住宅に関わる情報発信、イベント情報、建築中の現場情報、スタッフの近況など、お客様に向けた情報発信をしています。
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