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2023.07.02 注文住宅コラム
平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリットを解説!
これから家を建てようと考えている方の中には、二階建てと平屋で迷っている方もいるのではないでしょうか。近年は平屋の住みやすさが注目されるようになり、平屋の注文住宅を建てる方が増えてきました。
本記事では、平屋の注文住宅を建てるメリットとデメリットを解説します。二階建てとの違いも含めて、平屋とは何か理解する上で役立ててください。
平屋の注文住宅を建てるメリット
まずは平屋の注文住宅を建てる5つのメリットをご紹介します。
段差がないバリアフリー
平屋は階段がなく、段差が少ないバリアフリーで暮らしやすい空間が作れるのが魅力です。二階建てでは切っても切り離せない階段が平屋にはないため、安全性は高くなります。
階段から転落・転倒する事故が起きる心配がなく、フロア内を移動しやすいため、子供や高齢者と共に生活しやすい点は大きなメリットでしょう。
また自分たちが高齢者になったときに、階段の上り下りがおっくうになったり、安全に生活できる環境を重視したいと考えるようになったりした場合でも、平屋であれば安心です。
構造が安定している
平屋は二階建てに比べて建物の高さが低く、面積が広い特徴があります。そのため揺れにくく、構造が安定しているわけです。
二階建てのように建物上部からの荷重の影響を受けることもありません。倒壊リスクが低く、耐震性も高くなります。
メンテナンスの費用を比較的抑えやすい
一般的な新築住宅は、10年〜15年に一度のペースでメンテナンスが必要です。
平屋は二階建てのように外壁や屋根などのメンテナンス時に足場を大がかりに組む必要がないため、費用を比較的抑えやすいのが特徴です。またメンテナンスが必要な面積は、二階建てよりも平屋の方が少ないため修繕費も少なくて済みます。
施工方法や使用素材、経過年数にもよりますが、平屋のメンテナンス費用は3割程度減らせるという情報も。できるだけ住宅のランニングコストを減らしたい方は、平屋も候補に入れることをおすすめします。
効率的な導線を作りやすい
平屋は居住空間がワンフロアなので、効率的な生活導線が作りやすいメリットがあります。
二階建ての洗濯導線を例に挙げてみましょう。洗濯機が1階にあり、干場が2階にあると、洗濯の度に階段の上り下りをしなければいけません。そのため時間と手間が無駄にかかってしまいます。
平屋の場合は、階段や段差が少なく平面移動のみなので、無駄な動きを減らした生活導線を作りやすいのです。
家族がコミュニケーションをとりやすい
平屋は部屋と部屋の距離が近く、廊下もそれほど多くないため、人の気配を感じながら生活できるメリットがあります。
間取りにもよりますが、リビングに人が集まりやすい設計にすれば、子どもがある程度成長しても顔を合わせながら生活することも可能です。
平屋は縦の空間ではなく、横の空間を活用する特性があります。そのため二階建てと比較すると、家族のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
平屋の注文住宅を建てるデメリット
次に、平屋の注文住宅を建てるデメリットを4つご紹介します。
広い敷地が必要
平屋は延床面積が広くなりやすいため、二階建てよりも広い敷地が必要です。
二階建ての場合は、土地がそれほど広くなくても縦に空間を作ることで広さが確保できます。平屋の場合は、延床面積よりも広い敷地でなければ建てられません。
また建築基準法で、エリアごとの建ぺい率(建蔽率)が決まっています。建ぺい率とは、家の過度な密集を防げたり、日当たりや風通し、災害が発生した際の被害拡大に備えたりするために、土地に対して建てられる住宅の広さを示した基準値のことです。平屋を建てる際は、定められた建ぺい率を守らなければなりません。
固定資産税が高くなりがち
平屋を建てるには、広い敷地と基礎が必要です。面積が広くなりがちな平屋は、基礎も二階建てと比べて広くなる傾向があります。
広い土地は固定資産税が高くなるものですが、住居の基礎部分が多ければ、資産価値が高いと評価され、固定資産税はさらに高くなるため注意が必要です。
周辺環境に採光や風通しが影響されやすい
平屋は建物の高さが低いため、周辺に二階建ての住宅やマンション、アパートなどの建物がある場合、光が入りにくくなったり、風通しが悪くなったりと周辺環境の影響を受けやすい特徴があります。
また、屋数が多い間取りの場合は、中心部の風通しが悪くなりやすいため工夫が必要です。
平屋で自然に光や風を取り入れるのが難しいときは、中庭があるコの字型やロの字型の間取りにしたり、天窓を配置するなど窓の位置や高さに注意したりすることをおすすめします。
防犯対策に配慮する必要がある
平屋は居住空間がワンフロアなので、外部からの視線を受けやすく、二階建てやマンション、アパートなどと比較すると敷地内に侵入されるリスクが高くなります。
危険回避するためには、リビングの配置や建物と庭の向きなど十分考えなければいけません。目隠しとして、通行人の目の高さに合わせて塀を作ったり、木々を植えたりするのもおすすめです。
防犯対策としては、敷地内に防犯カメラや人感センサーを設置したり、踏むと音が鳴る砂利を敷いたりするとよいでしょう。
まとめ
平屋はワンフロアで生活できる上に、段差や階段など無駄な移動が少なく、安全性が高いことやコミュニケーションの取りやすさなど多くのメリットがあります。
一方で、周辺環境によって日当たりや風通しが左右されやすいため、設計時に配慮しなければいけないデメリットもあります。またワンフロアは外部からの視線が気になりやすく、侵入されやすいリスクがあるため防犯対策はしっかり行わなければいけません。
平屋のメリットとデメリットを理解した上で、納得できる住まいづくりに取り組んでください。
著者情報
愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
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