ごみの処分方法は、各自治体によってそれぞれルールが定められています。住む場所が変わるだけで処分方法が大きく異なることもあるため、居住自治体のルールを把握することが必要です。今回は、愛知県豊橋市で粗大ごみを処分するために知っておきたい基本情報と処分方法を解説します。

豊橋市の粗大ごみの定義

豊橋市では、一般的に「粗大ごみ」と呼ばれるごみを「大きなごみ」と呼んでいます。大きなごみの定義は、基本的に以下の通りです。

• 一辺60cm以上の電気・ガス・石油器具類
• 高さ90cm以上または幅120cm以上の家具類
• 一辺120cm以上のその他の

電気・ガス・石油器具類とは食器洗い乾燥機や卓上型以外の電子ピアノ、ミニコンポを除くステレオセットなど、家具類とはベビーベッドや脚立、金庫などが該当します。たとえ裁断・分解などで小さくしたとしても、元のサイズが上記の条件に当てはまるごみは、粗大ごみとして処分する必要があります。

ただし、一辺360cmを超えるごみは収集していません。

サイズに関わらず粗大ごみとして扱われるもの

豊橋市では、サイズにかかわらず粗大ごみと定義される「指定品目」、指定品目以外の一定以上のサイズのごみの2種類を粗大ごみとしています。粗大ごみの指定品目は、以下の11品目です。

• こたつ
• 布団
• 毛布
• 電子レンジ
• カーペット
• 椅子
• 机
• ベッド
• マットレス
• 自転車
• トタン板

これらの指定品目はすべて粗大ごみとして扱われるので、自分で小さく裁断したとしても粗大ごみとして処分しなければなりません。

豊橋市では回収していない粗大ごみ

大きなごみの定義に該当する品目であっても、一部のごみは粗大ごみとして回収できないものもあります。日本全国で共通して粗大ごみとして処分できない品目とされているのは、家電リサイクル法（特定家庭用機器再商品化法）で処分方法が義務付けられている以下の4品目です。

• テレビ
• エアコン
• 洗濯機
• 冷蔵庫

これら4品目は、家電量販店で処分してもらう、家電リサイクル券を購入して処分してもらうなど、通常の粗大ごみとは異なる処分方法となるので注意しましょう。

上記の家電4品目以外で大きなごみの定義に当てはまるものののうち、事業活動に伴い発生した産業廃棄物、タイヤや廃油、バッテリーなどの処理困難物も粗大ごみとして取り扱いは不可能です。

豊橋市の粗大ごみの回収手数料

粗大ごみを処分するには回収手数料がかかりますが、豊橋市ではごみの大きさに合わせて500円、1000円、1500円の3種類の手数料が設定されています。前述の指定品目も大きさによって3種類いずれかの手数料の支払いが必要です。

指定品目の場合は電子レンジや食器乾燥機が500円、電子オルガンや給湯器、一辺が60cm以上の品目が1000円、卓上型を除く電子ピアノとマッサージ機が1500円に設定されており、電気カーペットは3畳ごとに500円の手数料がかかります。

指定品目以外の大きなごみは、テーブルや自転車、オルガンなどは500円、畳1畳、その他一辺が120cm以上360cm未満の品目が1000円、高さ90cm以上かつ幅120cm以上の家具、浴槽などが1500円に設定されています。椅子や応接椅子は2脚まで500円、3人以上の応接椅子は1000円です。マットレスはスプリングなしであれば500円で処分できますが、スプリング付きの場合は1000円かかるなど、同じ品目でも状態や種類によって手数料が変わるので、正しい回収手数料がわからない場合は豊橋市の戸別収集受付センターへ問い合わせをしましょう。

豊橋市での粗大ごみの出し方

豊橋市で粗大ごみを処分するには、自宅で回収してもらえる戸別回収、持ち込みで処分する持ち込み処分の2種類の方法があります。そこでまずは、戸別回収の手順から解説します。

1．申し込みをする

粗大ごみの処分には、必ず申し込みが必要です。豊橋市では、家庭ごみコールセンターへ電話、またはFAXで申し込みできます。住所・氏名と併せて処分したいごみの種類や個数などと伝えると、ごみ収集日とごみを出す場所、手数料が受付番号とともに案内されます。

2023年3月からは、インターネットでも粗大ごみ処分の申込みが可能となりました。専用サイトから詳細を申し込むと、従来と同様のごみ証紙を購入しての回収手数料支払に加えてオンライン上でクレジットカードを使ったキャッシュレス決済を利用でき、その場で手数料を支払えます。

2．大きなごみ証紙を購入する

電話またはFAX、インターネット受付で支払い方法に大きなごみ証紙を選択した場合は、受付後に大きなごみ証紙の購入が必要です。大きなごみ証紙は、豊橋市内のスーパーマーケットや郵便局、コンビニエンスストアなどで販売されています。1枚500円の証紙を、手数料と同額の枚数で購入しておきましょう。

3．証紙を貼り付けて予定日に出す

大きなごみは、回収申し込み時に伝えられた回収予定日に指定の場所に出しておきます。収集に立ち会いは必要ありませんが、購入した大きなごみ証紙に受付番号と収集日を記載し、品目ごとに忘れずにごみに貼り付けておきましょう。

持ち込みで粗大ごみを処分する方法

豊橋市では、資源化センター、東部環境センター、西部環境センターのいずれかで、粗大ごみの持ち込み処分を受け付けています。搬入できるのは、最大積載量4t車両以下の車両までです。

持ち込み処分の場合でも、事前の申し込みが必要です。搬入予定日の2カ月前から予約が可能で、予定日2日前までに戸別回収と同様、家庭ごみコールセンターへの電話かインターネット申し込みを行い、持ち込み処分を選択しましょう。

処分当日は申し込み時に発行された受付番号と身分証明書を持参し、持ち込んだごみを計量した後に搬入場所へ持ち込みます。

まとめ

粗大ごみの処分方法は、自治体によってルールが異なります。豊橋市で粗大ごみを処分する際は今回ご紹介した処分方法を守り、適切な方法で処分をしましょう。

 

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