2023.03.18 注文住宅コラム
家事動線を意識した間取りの決め方は?5つのポイントを解説

注文住宅を建てるときは、家事動線を意識した間取り決めが大切です。家事動線とは、家事をする人の動きを指します。家事動線に沿って間取りを考えることで、少しの動きで掃除や洗濯、買い物などの家事をこなせるようになり、家事効率が飛躍的に高まります。
建売住宅と違って、注文住宅は家の間取りを自分で決められます。間取りは後から変更するのが難しいため、家を建てた人が後悔しやすい点です。特に間取りは家事の効率に大きな影響を与えています。適当に間取りを決めると、家事の際にムダな動きが増えたり家の中を歩く距離が増えたりして、以前よりも家事に時間がかかる可能性もあります。
注文住宅の間取りを決めるときは、家事をするときの動線(家事動線)を意識しましょう。本記事では、家事動線を意識した間取りの決め方をわかりやすく紹介します。
家事動線を意識した間取りの5つのポイント
家の間取りを決めるときに意識したいのが3つの動線です。
①家事動線 洗濯や掃除、買い物など、家事をするときの人の動き |
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②生活動線 起床してから就寝するまで、日々の生活で生まれる人の動き |
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③来客動線 来客が訪れたときに想定される人の動き |
この3つの動線に沿って間取りを考えることで、より暮らしやすい家づくりにつながります。
特に家事動線は、洗濯や掃除、買い物などの家事の効率に大きく影響するポイントです。例えば、キッチンやトイレ、風呂場などの水回りを一箇所に集約するだけでも、家事にかかる時間を節約できます。
ここでは、家事動線を意識した間取りのポイントを5つ紹介します。
水回りの回遊性を高める
まずは水回りの動線に着目しましょう。水回りの間取りを決める場合は、キッチンやトイレ、風呂場、洗面所などの距離を近づけ、家事をしやすくすることが大切です。水回りを一箇所に集めれば、掃除や洗濯のときに家の中を歩き回る必要がありません。
ただし、水回りの距離が近いと、朝の通勤前や通学前の時間帯に人が密集し、混雑する可能性があります。そこで、家事動線+生活動線の2つを考慮し、快適な間取りにする工夫が必要です。
ポイントは水回りの回遊性です。回遊性とは、家の中に行き止まりを作らず、ぐるっと回って出入りできるつくりを意味します。水回りに回遊性を持たせた間取りなら、朝に家族が集まって混雑することもありません。例えば、回遊性の高い注文住宅の例として、キッチンが壁に面していないアイランドキッチンが挙げられます。
ランドリールームとクローゼットを近づける
ランドリールームは注文住宅で人気の間取りの一つです。衣類の洗濯や乾燥、たたみなどの作業が一箇所で完結するため、家事効率が大きくアップします。
ランドリールームの設置に加えて、ファミリークローゼットを近くに配置することで、たたんだ洗濯物をすぐにしまえます。ランドリールームとクローゼットが同じ階にあり、距離が近い間取りが理想的です。
玄関、キッチン、パントリーを近づける
玄関とキッチン、パントリーの3箇所の距離を近づけることも大切です。スーパーで食材などを購入したあと、キッチンやパントリーで収納する流れがスムーズになるため、買い物にかかる時間を短縮できます。
また、キッチンとパントリーが近くにあれば、キッチンの片付けや手入れも楽になるのもポイントです。
シューズクロークは通り抜け可能にする
靴を脱いだりしまったりするためのシューズクロークも、注文住宅で人気の間取りです。シューズクロークには、部屋の形をしたウォークインタイプと通り抜け可能なウォークスルータイプの2種類があります。
家事のときの動線を考えると、ウォークスルータイプのシューズクロークがおすすめです。通り抜け可能なシューズクロークなら、買い物から帰宅して靴を脱ぎ、キッチンやパントリーで収納するという流れがスムーズになります。
また、来客時に玄関が混雑しにくいため、来客動線の観点からもおすすめです。
収納スペースを適材適所に配置する
注文住宅の間取りを考えるとき、なるべく収納スペースをたくさん確保したいと考える人は多いでしょう。収納スペースはただ増やすだけでなく、適材適所に配置すべきです。
- キッチンの近くにパントリーを設置する
- ランドリールームの近くにクローゼットを設置する
- シューズクロークの中にシューズインクローゼットを設置する
- 水回りの近くに掃除グッズを収納する
- 家族が通りやすい階段の横や下に収納スペースを確保する
収納スペースを使うシーンを具体的にイメージしながら、家族がアクセスしやすい場所に収納スペースを設置することが大切です。
間取りの決め方を工夫することで、家事効率が飛躍的にアップ!
注文住宅を建てるときに意識したいのが、家事動線に沿った間取りです。洗濯や掃除、買い物などの家事の効率は、間取りの影響を大きく受けます。間取りの決め方に悩んでいる人は、以下の5つのポイントを意識しましょう。
- 水回りの回遊性を高める
- ランドリールームとクローゼットを近づける
- 玄関とキッチン、パントリーを近づける
- シューズクロークは通り抜け可能にする
- 収納スペースを適材適所に配置する
ポイントは家事をするときの移動距離を短くすることです。ランドリールームとクローゼットを近づけたり、玄関、とッチン、パントリーの3箇所を近づけたりするだけでも、家事の効率が変わります。
また、なるべく行き止まりを減らし、家の中の回遊性を高めることも大切です。間取りの決め方を工夫し、家事効率を飛躍的に高めましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
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