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2025.01.21 注文住宅コラム
玄関ポーチの作り方完全ガイド!

玄関ポーチは、住まいの顔であると同時に、毎日の暮らしに大きく関わる重要な空間です。この記事では、家づくりをお考えの方に向けて、玄関ポーチの選び方や、より快適に過ごすためのポイントをご紹介します。
◾️そもそも「玄関ポーチ」とは?
玄関ポーチは、玄関の前に設けられた屋根付きの空間です。雨風をしのぐだけでなく、宅配物の受け取りや、子どもの遊び道具の一時置き場など、さまざまな用途で活用できる便利なスペースです。近年では、おしゃれな住宅の必須アイテムとして注目を集めています。
◾️玄関ポーチの役割とは
玄関ポーチは、私たちの暮らしにさまざまな価値をもたらしてくれます。
実際に、住まいにおいてどのような役割を果たしているのかを項目別にご紹介します。
・悪天候から保護する
その役割として第一に挙げられるのが、天候からの保護機能です。雨の日には傘の開け閉めをするスペースとして重宝し、雨や雪が直接玄関に当たるのを防ぐことで玄関ドアの劣化を防止します。また、夏場の強い陽射しを遮ることで、玄関周りの温度上昇を抑え、室内環境の快適性を保つ役割も果たしています。
・急激な温度変化をやわらげる
空間の緩衝機能も玄関ポーチの重要な特徴です。外部から室内への急激な温度変化を和らげることで、住まいの省エネルギー性能の向上に貢献します。
・プライバシーを保護する
さらに、プライバシーの保護という観点からも、外部からの視線を適度に遮る緩衝空間として機能します。防犯面においても、不審者の侵入を抑制する効果が期待できます。
・生活の利便性を向上させる
生活の利便性向上という点でも、玄関ポーチは大きな役割を果たします。例えば、宅配物の一時置き場として活用できるほか、雨の日でも靴の履き替えがスムーズに行えます。子育て世帯にとっては、子どもの遊び道具や自転車の一時的な置き場としても重宝します。季節の装飾や鉢植えを飾るスペースとしても活用でき、住まいの表情を豊かにする演出空間としての側面も持ち合わせています。
◼️機能面で注意したいポイント
玄関ポーチは、住まいの顔である玄関の一部であることから、プランする際にはデザイン性などの見た目だけでなく、機能性も重視する必要があります。特に重要なのは、雨風対策と防犯対策の2つです。
・雨風対策
東海地方特有の強い雨や台風に備え、十分な庇の出幅を確保することが大切です。風向きを考慮した設計や、排水性の良い構造にすることで、雨の日も快適に使えます。
・防犯対策
防犯対策は複数の要素を組み合わせることが効果的です。照明、防犯カメラ、センサーライトなどを適切に配置することで、高い防犯効果が期待できます。また、視線を遮る目隠しと、見通しの良い空間づくりのバランスも重要です。
◼️玄関ポーチの種類
玄関ポーチは、大きく分けると屋根付きとオープンタイプの2種類があり、それぞれにメリット・デメリットが異なります。
屋根付き玄関ポーチ
屋根付き玄関ポーチは、庇(ひさし)という名称の屋根が付いたタイプです。屋根があるので雨風を防ぐことができ、人や物の出入りがスムーズにできます。
屋根付きの玄関ポーチの形状には、以下のようなものがあります。
・庇タイプ
外壁から飛び出すように設けられたタイプ。フラット型やアーチ型、切妻型など、屋根の形状によってさまざまな種類があります。
・下屋タイプ
屋根よりも一段下に設けられる下屋を玄関まで伸ばしたタイプです。
・カバードポーチ
下屋をさらに伸ばしたタイプで、広い範囲をカバーできます。
オープンタイプの玄関ポーチ
オープンタイプの玄関ポーチには屋根がありません。開放感を重視したデザインで、玄関先をスタイリッシュにまとめられます。
・フラットタイプ
庇がなく、土間のみがあるタイプ。雨風は防げませんが、玄関先がシンプルに纏まります。
・インナーポーチ
建物の一部をくぼませてポーチ部分にするタイプ。すっきりとした印象ながら、雨風も防げます。建物をくぼませてポーチを設置するため、すっきりとしてスタイリッシュな見た目でありながら、しっかりと雨風も防ぐことができるため、最近はこのタイプが人気です。
◼️玄関ポーチをプランする際の3つの重要ポイント
玄関ポーチをプランする際には、次の3つのポイントに注意しましょう。
1. 目的に合わせてプランする
玄関ポーチをプランする際は、まず家族のライフスタイルに合わせて目的を明確にすることが大切です。例えば、小さなお子様がいるご家庭では、ベビーカーの出し入れがスムーズにできる広さが必要です。また、雨の日の学校の支度なども考慮すると、十分な奥行きがあるタイプがおすすめです。
防犯面を重視される方には、インナーポーチタイプがおすすめです。このタイプは外部からの視線を遮ることができ、プライバシーの保護と防犯性を両立できます。また、宅配ボックスの設置スペースとしても活用できるため、共働き家庭に特に人気があります。
快適性を重視される方には、カバードポーチタイプが適しています。広い屋根付きスペースがあるため、雨の日でも傘の開閉がゆったりとでき、自転車やベビーカーの一時的な置き場としても重宝します。
2. 住まいの外観との調和を考える
玄関ポーチは家の印象を大きく左右する要素です。そのため、建物全体のデザインや周囲のエクステリアとの調和を考えることが重要です。
和風住宅の場合は、木材を活用した落ち着いたデザインのポーチが調和します。軒先に木製の格子を取り入れたり、自然石を敷き詰めたりすることで、和の趣を演出できます。
モダンな住宅では、シンプルなラインを活かしたスタイリッシュなデザインが人気です。外壁と同色のポーチを選べば統一感が生まれ、スッキリとした印象に。あえてアクセントカラーを取り入れることで、個性的な表情を作ることもできます。
3. 予算とメンテナンスを考えて素材を選ぶ
玄関ポーチの素材選びは、初期費用だけでなく、メンテナンス性も考慮する必要があります。
玄関ポーチの床材は、タイルやコンクリートが一般的です。
タイルは色やデザインが豊富で、コストも比較的抑えられますが、経年劣化で浮いてくることがあるため、定期的なチェックが必要です。
コンクリートはコストが安く、デザインの自由度が高いのが特徴ですが、滑りやすいため、飾り石を混ぜるなど、表面の仕上がりを工夫して配慮する必要があります。
そのほか、敷石は高級感があり、耐久性にも優れていますが、価格が他の素材よりも高くなります。サーファーズハウスのような木の床は、コストが安くてナチュラルな雰囲気を演出できますが、劣化が早いので耐久性やメンテナンス性に劣ります。
◼️付属設備の充実でより素敵に、快適に!
玄関ポーチの付属設備を充実させることで、より素敵に、そして快適に仕上げることが可能です。
照明計画にこだわって
夜間の安全性と雰囲気づくりのため、照明計画は重要です。
特におすすめなのは、人感センサー付きのLEDライト。消し忘れの心配がなく、電気代も抑えられます。
ダウンライトは天井に埋め込むタイプで、スッキリとした印象に。
ポーチライトは壁付けタイプで、デザイン性の高いものが豊富です。
フットライトは足元を照らすため、夜間の安全性を高めます。
グリーンでおしゃれに演出
植物を取り入れることで、玄関まわりを季節感豊かに演出できます。メンテナンスが簡単な常緑植物や、花期の長い花などがおすすめです。プランターや鉢植えを活用すれば、気軽に植物を楽しめます。
実用的なアイテムを活用
毎日の暮らしをより便利にする収納アイテムの設置もおすすめです。宅配ボックスは不在時の荷物受け取りに便利で、防犯面でも安心です。収納ベンチは靴の履き替え時の休憩スペースになり、内部に収納も備えられます。外部コンセントは掃除機やイルミネーションの使用時に重宝します。
◼️まとめ
玄関ポーチは、毎日の暮らしを快適にする重要な空間です。家族のライフスタイルに合わせて、使い勝手の良い玄関ポーチを選びましょう。デザイン性だけでなく、実用性とメンテナンス性も考慮することで、長く愛着を持って使える場所になるので、ぜひ理想の玄関ポーチづくりを実現しましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
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