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2024.12.20 注文住宅コラム
居心地のいいダイニングスペースを作るには?
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ダイニングは、英語の「dining(食事をする)」に由来する言葉ですが、実際には単なる食事スペース以上の重要な意味を持っています。
朝の慌ただしい時間に家族が顔を合わせ、夕暮れ時には一日の出来事を語り合う。
休日には、ゆっくりとした朝食を楽しんだり、友人を招いてホームパーティーを開いたり。
お子様の学習スペースとして、あるいは在宅ワークの作業場所として活用されることも増えています。
このように、ダイニングは私たちの暮らしの中心となる、多機能な空間です。
そこで、心地よい暮らしの鍵を握るダイニングのプランのポイントについて考えてみましょう。
キッチンとの理想的な関係性
現代の住宅では、リビング・ダイニング・キッチンを一体化させた「LDK」が主流となっていますが、特にダイニングとキッチンの関係性は、快適な暮らしを実現する上で重要な要素となります。
理想的なのは、キッチンからダイニングテーブルまでの移動距離が2~3メートル内の配置です。
この距離感があれば、配膳や片付けがスムーズに行え、かつ調理をしながら家族との会話も楽しむことができます。
特に小さなお子様がいるご家庭では、キッチンで作業をしながらお子様の様子を見守れることが重要です。そのため、アイランドキッチンを採用すれば、より開放的で見通しの良い空間を実現できます。食事の準備をしながら宿題を見たり、お子様と会話を楽しんだりすることができ、家族の自然なコミュニケーションをうながします。
リビングとの繋がりを考える
一方、ダイニングとリビングの関係性については、完全に一体化させるか、ある程度の仕切りを設けるか、という選択肢があります。これについては、家族構成やライフスタイルによって最適な形が変わってきます。
完全に一体化させると、開放感と家族の一体感が生まれ、広々とした印象を与えることができます。特に小さなお子様がいるご家庭では、子どもの様子を見守りやすいというメリットもあります。
さらに、観葉植物やローパーテーションなどで緩やかに仕切ることで、適度な独立性を持たせることも可能です。食事に集中したい時や、リビングでのテレビの音を気にしたくない時には、こうした仕切りが効果的です。
居心地の良いダイニングを作るために
快適なダイニング空間を作るためには、まず適切な広さの確保が重要です。
テーブルサイズに合わせた十分なスペースはもちろん、椅子を引いて座る際の余裕も考慮に入れる必要があります。
また、家族の人数や来客の頻度によっても、必要なスペースは変わってきます。
採光と照明計画も、居心地の良さを左右する重要な要素です。
窓の配置は、可能な限り自然光を取り入れられるようにすることが理想的です。
一方、照明は食事に適した明るさを確保しつつ、時間帯や用途に応じて光の強さを調節できる設備が便利です。ペンダントライトで食卓を明るく照らしながら、間接照明で落ち着いた雰囲気を演出する、という組み合わせも効果的です。
さらに、温熱環境への配慮も欠かせません。エアコンの風が直接当たると食事の際に不快感を覚えますし、冬場の足元の冷えは深刻な問題となります。床暖房の設置や、断熱材の充実した住宅設計により、一年を通じて快適に過ごせる環境を整えることが大切です。
ダイニングテーブルの選び方
ダイニングテーブルは、ダイニングの中心となるだけでなく、家族の暮らしの中心となる大切な家具です。毎日の食事はもちろん、団らんや作業などさまざまな用途で使用するため、慎重に選びたいものです。理想的なダイニングテーブル選びのポイントについてご説明します。
・サイズ選びの基本
ダイニングテーブルのサイズ選びは、家族の人数や部屋の広さを考慮しながら決めていく必要があります。一人あたりの必要な幅は最低でも60cm程度が目安となります。
例えば、4人家族の場合、幅120cm×奥行80cm程度のテーブルが標準的なサイズです。
ただし、来客の機会が多い場合や、学習机としての使用も考えている場合は、余裕を持ったサイズ選びをお勧めします。
テーブルの高さは一般的に70cm前後が多く使われていますが、チェアの座面の高さとの相性も重要です。快適に食事をするためには、テーブルの天板と座面との距離が27~30cm程度となるように組み合わせましょう。
・形状による特徴
テーブルの形状は、主に長方形、正方形、円形の3種類があります。
それぞれに特徴がありますので、ライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
長方形テーブルは最もポピュラーな形状で、空間を効率的に使用できる利点があります。壁に寄せて設置することも可能で、レイアウトの自由度が高いのが特徴です。また、両端に席を設けることで、家族の人数が多い場合でも対応しやすいです。
円形テーブルは、和やかな雰囲気を演出できる特徴があります。全員の顔が見やすく、会話が弾みやすいため、コミュニケーションを重視するご家庭におすすめです。また、角がないため、小さなお子様のいるご家庭でも安心です。ただし、同じ人数を収容する場合、長方形に比べてスペースを多く取る傾向があります。
正方形テーブルは、コンパクトな空間に適しています。2~4人での使用に最適で、向かい合って座ることで自然と会話が生まれやすい形状です。
・素材選びのポイント
テーブルの素材は、見た目の美しさだけでなく、耐久性や手入れのしやすさも考慮して選びましょう。
天然木は、温かみのある風合いと経年変化による味わいが魅力です。無垢材は高級で重厚感がありますが、反りや割れに注意が必要です。突板は、無垢材に比べてリーズナブルで安定性が高い特徴があります。また、木材の種類によっても雰囲気が大きく変わってきます。
メラミン化粧板やセラミック天板は、耐久性が高く、手入れが簡単です。特に小さなお子様がいるご家庭や、頻繁に作業台として使用する場合におすすめです。傷や汚れに強く、毎日安心して使用できます。
ガラス天板は、モダンで洗練された印象を与えます。光を反射して空間を明るく見せる効果もありますが、指紋が目立ちやすく、小さなお子様がいるご家庭では取り扱いに注意が必要です。
家族構成に応じた理想的なダイニング
子育て世代のご家庭では、安全性への配慮が最優先となります。角の丸い家具を選んだり、掃除がしやすい素材を使用したりすることで、お子様の成長を見守る空間として整えていきます。
また、お子様の成長に合わせて空間の使い方を変えられる可変性も重要です。
共働き夫婦のご家庭では、効率的な動線計画を考えることも大切です。
限られた時間の中で家事を効率的にこなせるよう、収納スペースの確保や、時短家事を実現する設備の導入を検討しましょう。
同時に、忙しい日々の中でほっと一息つける、くつろぎの空間としての機能も取り入れると、より快適なダイニング空間が実現します。
まとめ
ダイニングは、日々の食事はもちろん、特別な日のお祝いごとや、大切なご家族との団らんの場として、かけがえのない思い出が刻まれていく空間です。ライフステージの変化に応じて、その使い方も変化していきます。そのため、将来の暮らしも見据えた計画が大切です。
テーブルや照明も含めて、デザインも居心地の良さも理想的なダイニング空間を実現しましょう。
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