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2024.10.25 注文住宅コラム
ホテルライクでスタイリッシュな造作洗面台はこうつくる!
洗面スペースは、家族が朝晩もしくはそれ以上毎日使う場所。朝起きて化粧台の鏡の前に立ったとき、
そこが大のお気に入りスペースだったとしたら、1日の始まりを気持ちよく迎えられます。
そのため、最近では、既製品ではなくオリジナルの造作洗面台を用いるご家庭が増えてきました。
そこで、自分好みにカスタマイズできる造作洗面台の魅力と採用時の注意点をお伝えします。
◾️造作洗面台とは
造作洗面台とは、既製品の洗面台ではなく、お客様の要望に合わせて設計・製作されるオーダーメイドの洗面台です。
「造作」という言葉には「つくりつける」という意味があり、まさに住宅の一部として作り込まれるオンリーワンの洗面台なのです。
造作洗面台は、通常の既製品の洗面台と異なり、家族構成やライフスタイル、空間の特性に合わせて自由にデザインすることができます。
例えば、洗面ボウルの数や位置、収納スペースの配置、使用する素材など、細部にわたってカスタマイズが可能です。
また、造作洗面台は単なる機能的な設備というだけでなく、インテリアの一部としてお部屋の雰囲気づくりにも大きく貢献します。
木の温もりを生かしたナチュラルな印象や、ホテルライクでスタイリッシュな印象など、お好みのデザインを実現できるのも大きな特徴です。
◾️造作洗面台はここが魅力!
造作洗面台には魅力やメリットがたくさんあります。以下に主なメリットをご紹介します。
1. カスタマイズ性の高さ
造作洗面台の最大の魅力は、自由度の高さです。家族の人数や年齢、使用頻度、好みのデザインなどに合わせて、理想的な洗面台を作ることができます。
例えば、家族が多いご家庭では複数の洗面ボウルを設置することで、朝の混雑を解消できます。
2. 空間の有効活用
既製品の洗面台では対応が難しい変形の空間や狭い空間、デッドスペースでも、造作洗面台なら有効活用できます。
壁面の凹凸や配管の位置などに合わせて設計できるため、無駄なく空間を使うことができます。また、空間の広さに合わせて最適なサイズの洗面台を作ることも可能です。
3. デザインの統一性
造作洗面台は、家全体のインテリアデザインと合わせやすいという利点があります。例えば、リビングや寝室で使用している木材と同じ素材を洗面台に用いることで、
統一感のある空間を作り出せます。その結果、家全体の雰囲気がグレードアップし、ホテルライクで快適な住空間を実現できます。
4. 耐久性と長期使用
適切な素材選びと定期的なメンテナンスを行えば、造作洗面台は長期間にわたって使用できます。特に木材を使用した場合、
経年変化による味わいが増し、愛着が湧きやすいのも特徴です。また、部分的な補修や交換も可能なため、長く大切に使い続けることができます。
5. 収納力の向上
造作洗面台では、家族の使用する洗面用品や化粧品の量に合わせて、最適な収納スペースを確保できます。
しまうもののサイズに合わせて、引き出しの数や大きさ、棚の配置など、細かな調整が可能です。そのため、洗面スペースの整理整頓が楽になり、日々の生活がより快適になります。
このように、造作洗面台にはいろいろなメリットがありますが、既製品よりも費用がかかるため、全体の予算配分を考えて計画する必要があります。
◾️ボウルの形状の種類
次に、造作洗面台を構成するアイテムを具体的にご紹介していきます。
まずは「洗面ボウル」。洗面ボウルは種類によって機能性やデザイン性、メンテナンス性などが少しずつ変わるため、
スペースの雰囲気や生活スタイルに合ったタイプを選びましょう。
上置き(ベッセル)型
「ベッセル型」とも呼ばれる上置き型の洗面ボウルは、カウンターの上にボウルが置かれるタイプです。
洗面ボウルが空間のアクセントとなり、洗練されたデザイン性の高い空間を実現できます。
ただし、洗面ボウルの高さがカウンターの高さにプラスされるため、高すぎると手洗いや洗顔がしづらくなります。計画時には、高さをしっかりチェックしましょう。
埋め込み型
カウンターの下に洗面ボウルを設置したタイプ。ボウルのフチが一部見える「半埋め込みタイプ」と、完全にカウンターの下に収まるタイプがあります。
すっきりとした見た目が特徴で、大理石や天然木などカウンターの素材にこだわって高級感を演出したいときにおすすめです。
カウンター一体型
カウンター一体型の洗面ボウルは、カウンターとボウルを一体成型でつくった継ぎ目のないタイプです。ステンレスや人工大理石などで成型が可能です。
統一感のある美しいデザインだけでなく、目地が発生しないためお手入れが楽になる点がメリットです。
壁付け型
ボウルを直接壁に取り付けるタイプです。スペースを有効に使えるため、狭い洗面スペースにも適しています。
床に配管がないため、掃除がしやすく清潔感を保ちやすいのがメリット。トイレ内や玄関横、ホールなどに設置するコンパクトな手洗いとしてもおすすめです。
◾️カウンターに用いる素材の種類
造作洗面台のカウンターは面積が広いため、素材の違いで空間のイメージが大きく変わります。
主な素材の種類と特徴を紹介します。
モルタル(モールテックス)
最近大人気の「モールテックス」。インダストリアルでスタイリッシュな素材感で、つなぎ目がなく、なめらかな表面が特徴です。
汚れや傷ができても部分的に塗り直せばいいので、補修に手間がかかりません。耐久性や耐火性にも優れています。
ただし、ひび割れが生じる可能性があることや、材質が硬いこと、断熱性が低いので冬にひんやりすることなどのデメリットもあることを理解した上で採用しましょう。
木製
木製の集成材カウンターは、ナチュラルで温かみがあり、上質な雰囲気が人気です。樹種の違いによっても味わいが異なり、経年変化も楽しめます。
ただし、水濡れによってシミやカビが発生しやすいため、水に強いウレタン塗装をほどこしたり、こまめに水滴を拭き取ったりする対策が必要です。
タイル
タイルのカウンターはデザインの自由度が高く、おしゃれな空間をつくりやすいのが特徴です。
ただし、目地にカビが発生しやすいため掃除がやや手間になる点に注意が必要です。カウンターには用いず、アクセント的に壁にだけ用いるケースも多いです。
人工大理石
人工大理石は、カラーバリエーションが豊富で多彩なインテリアにマッチします。ボウル一体型のタイプを選べば手入れが簡単で、洗面台を常に美しく保てます。
ただし、人工大理石は傷やシミがつきやすく、熱に弱いため、ヘアカラーやヘアアイロンなどを使用する際には注意しましょう。
メラミン化粧板
メラミン化粧板とはプリント紙にメラミン樹脂を圧着したもので、無地や木目、石目など、色柄や質感が多彩です。
自由度とコストパフォーマンスが高いため、造作洗面台のカウンターとしても人気です。水気に強く掃除もしやすいメリットがあります。
ステンレス
ステンレスのカウンターは、耐久性が高く汚れや水に強いため、衛生的に使用できます。モダンでスタイリッシュな印象で、ボウルと一体型でつくれば、さらに洗練された洗面スペースを実現できます。
◾️造作洗面台を作るときのポイント
次に、造作洗面台の成功ポイントをご紹介します。
1. 計画と打合せは十分に
造作洗面台の成功の鍵は、十分な計画と設計者との綿密な打ち合わせにあります。家族全員の意見を聞き、日々の使い方をイメージしながら、
必要な機能や好みのデザインを明確にしましょう。また、予算や工期についても事前に十分な話し合いを行うことが大切です。
2. 適切な素材を選びましょう
洗面所は水を使う場所のため、耐水性や耐久性に優れた素材を選ぶことが重要です。
3. 収納計画をしっかりやりましょう
洗面所は様々なアイテムを収納する必要があるため、効率的な収納計画が欠かせません。日用品や化粧品、掃除用具などの収納場所を事前に考え、使いやすい配置を心がけましょう。
引き出しや棚の数、サイズなども細かく検討することをお勧めします。鏡の背面に収納棚を設けると省スペースになり、見た目もすっきりします。
4. 照明計画も忘れずに
造作洗面台を快適に使うには、適切な照明計画が重要です。全体照明に加えて、洗面台の周りにスポット照明を設置するなど、
機能性とデザイン性の両立を図りましょう。鏡の周りに照明を配置すると、メイクや身だしなみチェックがしやすくなります。
5. 家族全員の使いやすさを考えましょう
造作洗面台は、家族全員が快適に使えるようデザインすることが重要です。子どもの成長に合わせて高さを調節できる設計や、
左利き・右利きの人それぞれに配慮した配置など、細やかな工夫を取り入れることで、長く愛用できる洗面台になります。
6. メンテナンスのことも考えて計画を
造作洗面台を長く美しく使い続けるには、適切なメンテナンスが欠かせません。素材に応じたお手入れ方法や、定期的なメンテナンスの必要性について、
引き渡し前に十分な説明を受けておきましょう。また、自分でできるケアと専門家に依頼すべき作業を明確にしておくことも大切です。
◾️まとめ
造作洗面台は、家族のライフスタイルに合わせてカスタマイズできる魅力的な選択肢です。
デザイン性と機能性を両立させ、長く愛用できる洗面台を作ることができます。一方で、コストや工期、メンテナンスなどの課題もあるため、十分な検討と計画が必要です。
洗面スペースは、暮らしに潤いを与えてくれる空間。造作洗面台で、あなただけの理想のスペースを作ってみませんか。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
<施工エリア>
・愛知県
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湖西市/およびその近郊
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