注文住宅の打ち合わせを成功させるためのコツは3つあります。下準備で予算や希望、質問を事前にまとめておくこと、自分の希望やこだわりを話す前に施工業者の話を聞くこと、画像やサンプルなどを使って視覚的にも完成イメージを共有することです。

注文住宅は、間取りや外壁、内装、建材にいたるまで自分のこだわりを詰め込める自由度の高さが魅力です。注文住宅で失敗しないためには、打ち合わせをしっかり行い、依頼主と施工業者で完成イメージを共有することが大切です。本記事では、注文住宅の打ち合わせで押さえておきたい3つのコツを解説します。

注文住宅で失敗しないためには打ち合わせが重要

注文住宅の建築は、依頼主と施工業者との間で打ち合わせを重ねて、完成したときにイメージをしっかり共有することで初めて成功します。例えば、依頼主の理想のアイデアや譲れない条件があっても、実際に設計図を作り、建築していく施工業者に伝わらなければ、希望に叶った家は完成しません。

施工業者側も同様です。どれだけ建築のノウハウや実績が豊富であっても、依頼主の希望を把握できていなければ形にすることはできません。

依頼主は建築の専門知識を持っていないため、自分の要望をうまく伝えられないこともあるでしょう。打ち合わせが順調に進んでいれば、施工業者がプロの目線や知識、経験を活かし、依頼主の希望やどのような家を求めているかを把握し、どのような設計プランを立てればよいのかをうまく誘導してくれます。そのため、打ち合わせは依頼主の要望を形にするために、重要な工程だと言ってもいいでしょう。

注文住宅の打ち合わせを成功させるためのコツ

注文住宅の打ち合わせを成功させるためのコツを押さえて進めていきましょう。
それぞれ詳しく説明します。

1.予算や要望・質問などをまとめて事前準備をしておく

打ち合わせを効率的に進めていくためにも、しっかり事前準備をしておきましょう。初めに予算を明確に設定しておきましょう。注文住宅は間取りから内装、外観まで自分で決められるところが魅力です。しかし、いくらでも要望を詰め込める分、結果的に大幅な予算オーバーになってしまうケースもあります。そのため、予算の上限は事前に設定しておくことが大切です。

次に、建てたい家のイメージを伝えられるよう注文住宅に取り入れたい希望や要望を決めていきます。紙やスマートフォンのメモ機能に箇条書きしておくとよいでしょう。希望はできるだけ具体的に書くことがポイントです。間取りや家のテイストを決めておくと、その後の方向性を固めやすいでしょう。どうしても言葉で伝えにくい場合は、インターネット上にある施工例画像から自分の理想に近いものを選んで保存しておくのがおすすめです。

最後に、打ち合わせの際に聞いておきたいことをチェックリストにしてまとめておきましょう。質問をあらかじめリスト化すれば打ち合わせ当日の進行がスムーズになる他、聞き忘れの防止にもなります。

2.まずは施工業者の話を聞く

打ち合わせが始まったら、まずは自分の希望を話すのではなく施工業者側の提案やこだわり、得意分野などを聞いておきましょう。

施工業者によって、家づくりのこだわりや得意不得意はさまざまです。先に希望やこだわりを話してしまうと、施工業者側はその希望に関する施工実績がなく不得意な分野な場合でも、依頼主の話に合わせてできますと答えてしまう可能性があるからです。

譲れない希望や少し珍しい施工が必要な場合は、施工業者側に「会社の施工事例や得意分野を教えてください」「〇〇の工法を採用しているみたいですが、▲▲を作ったことはありますか？」など、できるだけ具体的な回答がもらえるように聞いてみましょう。

3.画像やサンプルで具体的な完成イメージを共有する

依頼主と施工業者が完成イメージを共有できるかどうかは、注文住宅で失敗しないための重要なポイントです。しかし、言葉や文字だけのやり取りではどうしても限界があります。特に注意したいのが間取りです。

打ち合わせの際、間取りは平面図を見ながら相談を進めるため、具体的なイメージを伝えるのが難しく、話せたとしても伝わりにくい場合があります。実際に注文住宅が完成した後に、イメージしていたよりも狭く感じるなどの問題が起こらないよう、視覚で分かる画像やイラストなどで伝えることをおすすめします。

また、外壁や内壁、フローリングなどに使用する建材を確認する際は、サンプルの見え方に注意しましょう。サンプルの面積で見たときはイメージどおりだったものが、実際に大きな面積に使用されると色や質感に違和感を覚えることがあるからです。

注文住宅で理想の家を建てたいなら入念な事前準備で打ち合わせに臨もう

自分の希望やこだわりを細部まで詰め込める注文住宅は、いつの間にか予算が大幅にオーバーしたり、完成イメージと実際に完成した家にギャップがあったりなど、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。

注文住宅で失敗しないためには、打ち合わせが重要です。まずは予算の上限を決め、その上で希望やこだわりを整理しましょう。また、打ち合わせの最初は施工業者側の話をよく聞き、施工実績や得意不得意などをしっかりリサーチすることも大切です。具体的な完成イメージを共有するために、画像やイラストを使うこともおすすめです。

 

著者情報

愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅＆デザインラボ」。
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