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2024.05.07 注文住宅コラム

平屋は土地が狭いと無理?限られた土地に平屋を建てる秘訣とは  

平屋建ては、階段の上り下りがないことや、家族の様子がわかりやすいこと、家事や掃除がしやすいことなど
、さまざまなメリットがあることから、幅広い世代の人々に人気です。
しかしその一方で、「土地にある程度の広さがないと平屋を建てるのは難しい」という一説も。
果たしてそれは事実なのでしょうか。また、「ある程度の広さ」とはどのくらいの広さなのでしょうか。
それらを検証しながら、限られた土地に理想の平屋を建てる秘訣をご紹介します。

何坪の土地があれば平屋を建てられる?

「平屋は土地が狭いと建てられない」とよくいわれます。
なかには、「土地が100坪程度ないと建てられない」と思っている人もいるようです。
しかし実際は、敷地が50坪であっても平屋を建てられます。
ただし、駐車スペースが2台は必要だとか、自転車置き場や庭が欲しいといった要望がある場合には、
そのためのスペースも敷地内に確保した上で、間取りを考えなければなりません。
では、自分たちの理想の平屋を建てるには、一体どのくらいの土地が必要なのでしょうか。
それを算出するには、建ぺい率・家族構成・予算という3つのポイントを理解しておく必要があります。

土地を購入する前に「建ぺい率」を必ずチェック!

建物をプランする際に、設計士が一番先に確認するのは、「建ぺい率」と「容積率」です。
「建ぺい率」とは、敷地の面積に対して、どのくらいの面積の家を建てられるかを示す数値です。
つまり、空の上から敷地を見たときに、建物の面積が全体のどの程度の割合を占めているかということです。
一方、「容積率」とは、土地全体における、2階部分までを含めた延べ床面積の割合のことを示します。
平屋の場合は、建ぺい率=容積率となるので、容積率のことは考えなくても大丈夫です。

建ぺい率は、用途地域ごとに決められていて、同じ坪数の土地でも建ぺい率によって建てられる家の面積が変わります。
そのため、土地を購入する前に必ずチェックしておく必要があります。
すでに土地が決まっている場合には、建ぺい率をもとに建てられる家の面積を算出しましょう。

例えば、土地の面積が50坪の場合、
建ぺい率によって建てられる家の面積は次のように変わります。

▪️建ぺい率が40%の場合・・・建てられる家の面積は20坪

▪️建ぺい率が50%の場合・・・建てられる家の面積は25坪

▪️建ぺい率が60%の場合・・・建てられる家の面積は30坪

このように、もしも土地が50坪で、建ぺい率が60%だとしたら、計算上では延床が最大30坪の平屋を建てられることになります。
ただし、前述のように駐車スペースの台数や、
庭、物置、自転車置き場など、敷地内に建物以外で確保したいスペースがある場合には、
その分を差し引いて建物の面積を考える必要があります。
とにかく大事なのは、「建ぺい率をしっかり把握して土地を探す」こと。建ぺい率がわかれば、平屋を建てられるかどうか判断できます。

建物自体をできるだけコンパクトに抑える

たとえ土地が狭くても、延床面積をコンパクトに抑えれば、平屋を建てることは可能です。
ただし、あまり狭すぎると、せっかくマイホームを建てても快適に暮らせるとは限りません。
平屋の坪数は、家族構成、つまり住む人の人数によって必要な面積が変わります。
次の目安を参考に検討してみましょう。

▪️夫婦2人暮らしの場合:24~25坪

延床面積が24~25坪あれば、夫婦それぞれの居室と、ゆったりくつろげるリビング、ランドリーや収納も十分に確保できます。
2人暮らしにとってはコンパクトで効率の良い生活動線を確保できるので、高齢になっても異動を負担に感じることなく、安心・安全に暮らせます。

▪️家族3人暮らしの場合:25~27坪

3人家族の場合には、子ども部屋が1室欲しくなるため、25~27坪程度の面積があれば子ども部屋と広めのリビングを確保できます。
その一方で、水回りやランドリースなど、実用的なスペースを集約し、廊下をできるだけ設けないようにすると無駄のない間取りをプランできます。

▪️家族4人暮らしの場合:28~30坪

ご夫婦とお子さま2人の4人家族で暮らす場合には、3LDKか4LDKの間取りとなるため、
面積が28~30坪程度は必要です。坪数が大きくなるにつれ、平屋の中心部や北側の日当たり、風通しが悪くなる可能性があります。
そのため、中庭を囲むL字型やコの字型のプランを採用するなど、家族が快適に暮らすために間取りを工夫するといいでしょう。

このように、家族構成にもよりますが、平屋は25~30坪の延べ床面積で十分に快適な空間をつくれます。
私たちが実際に手がけた平屋も、25~30坪に収まる事例がたくさんあります。

コンパクトでも広々・快適な平屋を建てる秘訣

延床25~30坪というと家が狭い印象を受けがちですが、2階建てには必要でも平屋には必要ないスペースがあるため、
意外と広々と暮らせます。では、省略できるスペースとは、どんな場所があるのでしょうか。

▪️階段を省略できる!

平屋にすることで、不要となるスペースといえば一番に思い当たるのが階段です。2
階建ての場合、階段スペースを占める面積は2畳程度。2畳で約1坪なので、これで1坪はスペースを省けます。

▪️廊下を減らせる!

2階建ての家をプランする際、2階に1部屋設けるだけならいいですが、2
部屋以上設ける場合は、各部屋へつながるホールや廊下が必要となります。
廊下やホールに必要な面積は個室の数や間取りによって大きく異なりますが、一般的には1.5~3坪程度必要です。
平屋にはそれが必要ないので、1.5~3坪程度のスペースを省けます。

▪️トイレが1か所でもOK!

最近の2階建ての家は、2階にもトイレを設けるケースがほとんどです。その理由は、夜間にトイレを利用する際、
いちいち階段を上り下りしてトイレに行くのは大変だからです。しかし、平屋なら階段の上り下りが必要ないので、トイレは1か所あれば十分。
面積の大きな平屋の場合には2か所も受けることもありますが、ほとんどの場合は1か所で事足ります。
一戸建てのトイレは一般的に0.5~0.75坪なので、その分も省スペースに貢献できます。

・・・つまり、ここまでで4~5坪スペースを省けることになるので、延床25坪の平屋は、30坪の2階建てに相当すると考えることもできます。

▪️さらに、縦空間の広がりを確保できる!

狭い土地で平屋を建てる場合には、縦の空間を最大限に有効活用することが大切です。
高さ規制のあるエリアに家を建てる場合には、2階建ての天井高を自由に設定すると、斜線規制や容積規制に引っ掛かる可能性が高くなります。
その点、平屋には2階が存在しないため、天井高を確保しやすいのがメリットです。
例えば、勾配天井を利用してLDKの天井を高くすれば、実寸以上の広がりと開放感が生まれます。
また、ロフトを設ければ、広い収納スペースを確保でき、子どもの遊び場や趣味の空間、書斎などにも活用できます。
勾配天井に高窓やトップライトを設けて明るさを確保しやすいのも平屋のメリットです。

まとめ

このように、平屋は土地の面積が広くなくても建てられます。
ただし、理想の平屋を建てるために必要な土地面積は建ぺい率によって変わるため、土地を購入する前には必ず建ぺい率を確認しましょう。
また、平屋は2階建てに必要なスペースを省略できるため、延べ床面積をコンパクトに抑えられます。
天井高を上げて空間が広く感じられるようにし、無駄な空間を省いて設計することで、敷地面積にあった暮らしやすい平屋を実現できます。
それ以外にも、家族構成やライフスタイルなどもしっかりと考慮して、理想の平屋を実現しましょう。

 

平屋の施工事例

▷長い暮らしを考える住まい(平屋)

▷暮らしやすい平屋の間取り

▷自由な暮らし広がる平屋

 

 

<著者情報>

愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
<施工エリア>
・愛知県
豊橋市 / 豊川市 / 新城市 / 田原市 / 蒲郡市 / 北設楽郡 / 岡崎市 / 幸田町 / 西尾市 /
・静岡県
湖西市/およびその近郊

 

 

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