2022.11.24 注文住宅コラム
注文住宅は土地なしでも建てられる? 流れやメリット・デメリットを紹介

土地なし注文住宅を建てる流れやメリット・デメリット、押さえておきたい注意点について解説します。「土地を持っていないけれど、注文住宅で理想の家を作りたい」という方は参考にしてみてください。
好きな場所で自分の理想とする家づくりができる注文住宅。自由度が高い一方で、建売住宅と比べるとやらなければならないことが多くありますが、もともと土地を持っているかどうかでやるべきことも変わってきます。
そこで今回は土地なしで注文住宅を建てる場合の流れやメリット・デメリット、注意点などを詳しく解説します。これから土地を探して注文住宅を建てたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
土地なしで注文住宅を建てる場合の流れ
土地なしで注文住宅を建てる場合、どのような流れで進めていけば良いのでしょうか。大まかな流れを解説します。
1.予算を検討する
土地なしで注文住宅を建てる場合、まず土地と建物、外構工事や諸経費を含めて、どれくらいの予算にするのかを検討します。
住宅ローンでいくら借入ができるかは、自己資金額や年収、勤務先などで変わってきます。金融機関のホームページで公開されている住宅ローン借入額のシミュレーションなどを活用して、おおよその借入額を把握しておきましょう。
2.建てたい家のイメージを考える
予算を決めたら、具体的にどのような注文住宅を建てたいのかを決めていきます。どれくらいの広さの建物にしたいのか、部屋数はどのくらい必要なのか、構造や設備はどうするのか、どのようなイメージの外観・内装にしたいのかなどを検討してみましょう。
3.土地&ハウスメーカー探し
家のイメージが大体固まったら、土地とハウスメーカーを探します。ハウスメーカーの中には希望する注文住宅に適した土地探しをサポートしてくれるケースもあるので、ハウスメーカーを選ぶときは土地探しが可能かどうかも選定項目に入れるのがおすすめです。
「どうしてもここに住みたい」などの希望がある場合は、土地から決めてその中で可能な注文住宅を建てることもできます。
4.間取りの相談
土地とハウスメーカーが決まったら、ハウスメーカーに間取りの相談をします。立地によって理想の間取りが難しいこともありますので、叶えたい要望の優先順位(部屋数、玄関の向き、家事を楽にしたいなど)を決めて、妥協点を追求していきましょう。納得が行かなければハウスメーカーを選び直すのも一つの方法です。
5. 住宅ローンの事前審査を受ける
土地なしで注文住宅を建てる場合は、土地の売買契約を結ぶ前に住宅ローンの事前審査を行います。仮の間取りや見積りを提示して、金融機関で審査を受けましょう。
6. 土地の売買契約を結ぶ
住宅ローンの事前審査が通ったら、土地の売買契約を結びましょう。土地の所有者に買い付け申込書を提出することになりますが、この際に手付金が必要です。
7. ハウスメーカーと契約する
間取りの提案をして納得できたハウスメーカーと工事請負契約を結びます。契約締結後も打ち合わせはありますが、契約を結ぶ際はできる限り細かい部分まで話を詰めておきましょう。契約後に見積額が変更になることを避けられます。
8. 住宅ローンの本審査を受ける
土地の売買契約書と工事請負契約書を持参して、住宅ローンの本審査を受けます。事前審査に通っている場合でも、本審査までに就業状況が変わったり、その他の借り入れをしたりした場合は本審査に通らないこともあるので注意してください。
9. 着工・引き渡し
住宅ローンの本審査に通ったら、ローンで土地の支払いを行い、工事がスタートします。ハウスメーカーにアドバイスをもらいながら進めましょう。工事が無事完了して現場監督やハウスメーカーの担当同伴のもと現地確認を行い、問題がなければ引き渡しです。
土地なし注文住宅を建てるメリット・デメリット
土地なし注文住宅を建てるメリットは多くありますが、もちろんデメリットもあります。どちらも把握して、納得のいく家づくりをしましょう。
メリット
希望の地域に住まいを持てることが、土地なし注文住宅を建てるメリットです。希望する間取りに合った土地を探せば、土地の条件による制限なく、理想とする家が建てられます。
デメリット
土地も購入する必要があるため、土地がある場合よりもトータルの費用が高くなります。また、家の設備や見た目にこだわりたくても金額的に制限が加わることもあるでしょう。資金計画の配分も、土地ありのケースより難しくなります。
土地探しから家づくりを始める必要があるため、建築までに時間がかかってしまうのもデメリットです。
土地なし注文住宅を建てる場合の注意点
土地なし注文住宅を建てる場合は以下の点に気をつけましょう。
建物の希望をイメージして土地探しをする
建物の希望をイメージしながら土地を探すと、効率的に理想の家づくりに必要な土地が見つけられます。予算配分も決めやすくなりますから、土地探しを始める前にしっかり家のイメージを固めておきましょう。
希望する条件に優先順位をつける
立地の条件にはさまざまなものがありますが、希望を全て満たせる土地に出会うのは難しいです。希望する条件の中で優先順位をつけ、譲れないポイントを決めておきましょう。
土地の追加工事が必要かを確認する
土地によっては追加工事が必要になることもあり、その場合はさらに費用がかかります。気になる土地を見つけたら、追加工事が必要かどうか必ず確認しましょう。
【まとめ】
土地なし注文住宅は費用がかかるものの自由度が高い
土地なしで注文住宅を建てる場合、土地がある場合よりも費用は高くなってしまいます。ただ、自由度が高く、理想の場所に理想の家づくりができるのは、大きな魅力です。予算をしっかり考えて資金配分を計画し、家づくりの夢を実現させましょう。