

「出会う会社により夢の実現は半減すると思います」。そうきっぱり言い切ったのが紹介するK邸の施主夫妻だ。二人が目指した家は、ガレージがあり、家の床はチーク無垢板のヘリンボーン張りにして、小上がりのたたみダイニングを設置すること。これが大きな3本柱で他にも梁を見せたり、小屋裏収納も欲しいなど、自分たちのやりたいことはてんこ盛り、でも予算はこれだけ。
「何か奇跡でも起きない限り無理」と悩んでいた時、二人は見学会に出かけ驚いた。どの家も、施主の個性がとことん発揮され、しかも価格までつまびらか。早速相談してみると、他で相談していて叶わなかったことのほとんどに対して「できますよ」と答えてくれた。そしてその信頼性は見学会を通じても伝わってきたという。

風格のあるヘリンボーン張りの床が出迎えてくれる玄関ホール。無駄な廊下をなくし、ここから直接正面のLDKへ、そして階段で2階へ。左にある洗面室からキッチンへも効率よく移動できる動線を実現。飾り棚のある壁の手前、玄関のサイドには土間収納も設置されている

夫婦二人の愛車が雨や真夏の太陽から守られるように、2台が並列で入るガレージを配置。ガレージには後ろの扉から玄関へつながる仕組みで、玄関前には大きな庇も。だから雨の日の買い物の帰りにはとても重宝するそうだ。ガレージの前にもたっぷりのスペースがあるので友人が訪ねて来ても駐車スペースには困らない

たたみダイニングに向かい対面カウンターを設置したキッチン。ママの笑顔が見えるし、ママも家族の顔が見える素敵な場所だ。小上がりはこの対面カウンターの下まで伸ばしておらず、掘り炬燵のように足をたらして座れるようになっている。「並んで座れ、簡単な食事のほか、子どもたちが宿題する場所としても活躍します」

背面カウンター収納を設けたキッチン。ここからパントリーを通って洗面室、そして浴室へとつながる動線を実現。洗面室は玄関ホールにもつながっており、リビングを通らず用事をこなすことが可能だ。「さらに洗面室は、家族全員の洗濯物がその場で干せて、夜のうちに乾かせるよう広さも機能もこだわりました」とママ

3人のお子さんがいるK邸では2階に寝室のほか、子ども室3部屋分が確保されている。ここは将来2部屋にする予定で、姉妹が幼いうちはのびのびと遊べて、大きくなったら真ん中に壁をつくるそうだ。「将来個室にした時、姉妹がケンカしないように広さも、クロゼットの容量も同じサイズになるように配慮しました(笑)」とママ

ハシゴでなく写真のように普通階段(奥)で利用できる小屋裏収納を用意。東西に長いK邸では、小屋裏収納も屋根の長さに応じて横長で広々。「たっぷり物が収納できるし、階段なので物を持っての上り下りも安心できますね」とパパ