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2025.03.23 注文住宅コラム
暮らしに彩りを添えるニッチ活用術 ~設計段階で考えたい収納&ディスプレイスペース~
住まいづくりにおける“ちょっとしたアイデア空間”の一つ、ニッチ。壁に設けられたくぼみスペースは、単に収納棚やディスプレイ以上の価値を持つ空間演出アイテムです。今回は、ニッチの基礎知識から、暮らしを豊かにする活用術まで、詳しくご紹介していきます。
■ニッチの基本を知る
「ニッチ」という言葉を聞いたことはありますか?建築用語では、壁面に設けられた凹みのことを指します。英語のniche(ニッチ)は「適所」「すみか」という意味があり、まさに物や空間にとっての「ちょうどいい場所」を作り出す建築要素と言えます。
近年の住宅では、廊下やリビング、玄関などに設けられることが多く、装飾的な要素としても注目を集めています。実は、このニッチには暮らしを便利にする機能性と、空間のアクセントとなる装飾性の両方を兼ね備えた魅力があるのです。
■ニッチを計画する際の重要ポイント
ニッチは一度設置すると簡単には変更できないため、設計段階での入念な計画が重要です。特に以下の点について、しっかりと検討していきましょう。
設置場所の選定
まず考えたいのが設置場所です。家族の動線や生活スタイルに合わせて、最適な場所を選びましょう。例えば、玄関では靴の脱ぎ履きの際のちょっとした腰掛けスペースとして、リビングでは本や観葉植物を飾るディスプレイスペースとして活用できます。
廊下や階段の壁面にニッチを設ける場合は、通行の妨げにならない奥行きを確保することが大切です。一般的な奥行きは15~30cm程度ですが、用途に応じて調整が可能です。
サイズ設計のコツ
ニッチのサイズは用途によって大きく変わってきます。装飾用の小物を置く場合は幅30cm×高さ30cm程度の小さめサイズでも十分ですが、書籍や花瓶を置く場合は幅60cm×高さ45cm程度のゆとりあるサイズが使いやすいでしょう。
また、複数の小さなニッチを組み合わせることで、リズミカルな壁面演出も可能です。その際は、大きさや配置のバランスに気を配ることで、より洗練された空間づくりができます。

■ニッチの多彩な活用方法
実用的な収納スペースとして
キッチンやダイニング周りでは、調味料や小物類の収納として重宝します。奥行きを十分に確保し、可動棚を設置することで、効率的な収納スペースに。水回りでは、洗面用具やタオル類の収納にも適しています。
デザイン性の高い間接照明として
ニッチに間接照明を組み込むことで、空間全体の雰囲気作りに一役買います。特に夜間は、柔らかな光が落ち着いた空間を演出してくれます。LED照明を採用することで、省エネにも貢献できます。
趣味の空間としての活用
コレクションの展示や観葉植物の設置など、趣味の空間としても活用できます。背面にアクセントクロスを施したり、ガラス棚を設置したりすることで、より魅力的なディスプレイスペースに仕上がります。
■デザインのバリエーション
シンプルな矩形タイプ
最もベーシックな形状で、どんなインテリアスタイルにも馴染みやすいのが特徴です。内部に可動棚を設置することで、フレキシブルな収納スペースとしても活用できます。
アーチ型デザイン
天井部分をアーチ状にすることで、やわらかな印象を演出できます。ヨーロピアンテイストの内装と相性が良く、空間に温かみをプラスします。
不規則な形状
複数のニッチを組み合わせたり、斜めのラインを取り入れたりすることで、モダンでアーティスティックな空間を作り出せます。ただし、実用性とのバランスを考慮する必要があります。
■仕上げ材による演出
内装材との調和
ニッチの内部は、壁面と同じ仕上げにすることでスッキリとした印象に。または、あえて異なる素材を使用することで、アクセントとしても活用できます。
照明との組み合わせ
間接照明を組み込む場合は、光の反射を考慮した素材選びが重要です。白やベージュ系の明るい色調を選ぶことで、より効果的な照明演出が可能になります。

■メンテナンス性への配慮
掃除のしやすさ
ニッチは埃が溜まりやすい場所です。定期的な清掃が必要となるため、手が届きやすい高さと奥行きを考慮しましょう。また、角に丸みを持たせることで、掃除がしやすくなります。
耐久性の確保
特に水回りに設置する場合は、防水処理や耐水性のある素材選びが重要です。また、収納物の重さに耐えられる強度設計も必要です。
■失敗しないニッチ計画
設計段階での確認事項
ニッチを設置する壁の構造上の制約や、配管・配線の位置を確認することが重要です。特に、外壁に設ける場合は断熱性能への影響も考慮する必要があります。
生活スタイルとの整合性
家族構成や生活習慣に合わせた計画が大切です。例えば、小さなお子様がいる家庭では、安全性を考慮した高さ設定や角の処理が必要になります。

■まとめ:暮らしを豊かにするニッチ活用のために
ニッチは、ただの壁の凹みではありません。適切な計画と工夫次第で、暮らしの利便性を高め、空間に個性を与える重要な要素となります。新築やリフォームを検討される際は、ぜひニッチの可能性について、設計の早い段階から考えてみてはいかがでしょうか。
大切なのは、「必要以上に多く設置しない」ということ。ニッチは確かに魅力的な設計要素ですが、多すぎるとかえって空間の統一感を損なう可能性があります。家族の暮らしぶりをイメージしながら、本当に必要な場所に、本当に必要な数だけ設置することを心がけましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
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