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2025.03.17 注文住宅コラム
注目の素材『モールテックス』で実現する上質でモダンな住まい
最近、インテリアや建築の世界で注目を集めている建材、それが「モールテックス」です。SNSでも頻繁に目にするようになってきたこの素材は、住宅のデザインに新たな可能性をもたらしています。今回は、これから家づくりを考えている方に向けて、モールテックスの魅力と活用法についてご紹介します。
■モールテックスとは
モールテックスは、ベルギーのBEAL社が開発した革新的な左官材料です。水、セメント、細かく砕かれた鉱石などの自然由来の成分で構成され、わずか1、2mmという薄さで施工できるのが特徴です。通常のモルタルやコンクリートとは異なり、コンクリートの約5倍もの表面強度を持ちながら、自由な色味や質感を表現できる画期的な素材として、建築家やデザイナーから高い評価を受けています。
■個性きわだつ3つの特徴
モールテックスの最大の特徴は、その多様性にあります。
特徴1:ほぼすべての素材に施工が可能
まず、下地を選ばないという点が挙げられます。タイル、金属、木材など、ほぼすべての素材に施工が可能です。リノベーションの際も、既存のタイルの上から直接施工できるため、解体工事の手間やコストを大幅に削減できます。
特徴2:優れた防水性
次に注目したいのが、優れた防水性です。キッチンやバスルームなどの水回りはもちろん、外壁にも使用可能です。海外ではプールにも使用されているほど、その防水性能は折り紙付きです。水回りのリフォームを考えている方にとって、心強い選択肢となるでしょう。
特徴3:豊富なカラーバリエーション
3つ目は、豊富なカラーバリエーションです。64色のカラーチャートが用意されていますが、実際にはそれ以上の色味を表現できます。左官職人が気温や湿度なども考慮しながら顔料を調合していくため、世界に一つだけの色合いを楽しむことができます。モダンな空間づくりに欠かせないグレー系の色味も、深みのある質感で表現可能です。

■モールテックスの活用シーンと実例紹介
モールテックスの活用シーンは実に様々です。なかでも、一般住宅によく用いられる事例をご紹介します。
<建物の外壁に!>
外壁にモールテックスを用いると、建物に独特の存在感が生まれます。ただし全面的にモールテックスを用いると費用がかかるため、玄関先などにアクセント的に用いるケースが多いです。また、屋外での使用となるため、通常の内装用より厚めに塗布する必要があります。その理由は、外部からの衝撃や気候変動に対する耐久性を高めるためです。ただし、厚塗りによってクラックが入るリスクも高まるため、熟練した職人による慎重な施工が必要です。
外壁にモールテックスを用いる場合は、色選びも重要なポイントです。濃い色は日光による褪色や熱吸収の影響を受けやすいため、外壁には比較的明るめの色を選ぶのがおすすめです。特に南面や西面など、日照の強い面での濃色の使用は慎重に検討する必要があります。
<キッチンの腰壁に!>
キッチンの腰壁は、デザイン性と実用性の両立が求められる場所。モールテックスを用いることで、スタイリッシュな空間を演出しながら、耐久性も確保できます。
色選びの際は、キッチン全体のコーディネートを考慮しつつ、実用性も検討しましょう。例えば、調理の際の油はねが目立ちやすい明るい色よりも、少し落ち着いたグレーや茶系の色味を選ぶことで、メンテナンス性を高めることができます。
腰壁の高さの設定も重要なポイントです。一般的には床から900mm〜1,200mmの高さで設定されることが多いですが、シンクの高さや収納計画との整合性を考慮して決定する必要があります。また、掃除のしやすさを考慮すると、腰壁の上端は水平を保ちつつ、できるだけシンプルな形状にすることをお勧めします。複雑な形状や凹凸は、埃が溜まりやすく、清掃の手間が増える原因となります。
<キッチンのカウンターに!>
モールテックスをキッチンのカウンターそのものに使用することも可能です。高い耐水性と耐久性を活かし、作業台としても安心して使用できます。特に、ウォールナットなどの木製キャビネットと組み合わせると、温かみのある木目とクールなコンクリート調の質感が見事なコントラストを生み、上質でモダンな空間を演出できます。
<洗面スペースやバスルームの壁面に!>
洗面所やバスルームの壁面としても注目です。継ぎ目のない一体感のある仕上がりは、高級ホテルのような雰囲気を演出できます。また、間接照明と組み合わせることで、モールテックスの微妙な凹凸感が印象的な陰影を生み出します。
<リビングの壁面やエントランスに!>
リビングの壁面やエントランスでも、モールテックスの存在感は際立ちます。特にグレーのような落ち着いた色味は、家具や観葉植物を引き立てる完璧な背景となります。アートピースを飾る壁面としても最適で、ギャラリーのような洗練された空間を作り出せます。

■施工時の注意点
モールテックスの施工には、専門的な技術が必要です。DIYは推奨されず、熟練の左官職人に依頼することが望ましいとされています。
また、コストも考慮すべき点です。一般的な左官材と比べると高価で、水回りなどの強度や厚みを必要とする箇所では1平方メートルあたり10,000〜15,000円程度が相場となります。ただし、その耐久性と意匠性を考えれば、十分な価値があると言えるでしょう。
■メンテナンスについて
モールテックスは耐久性に優れてはいますが、適切なメンテナンスも重要です。日常のメンテナンスでは、中性洗剤(強力な洗浄成分を含まないもの)を加えた水、あるいは1リットル程度のぬるま湯にフィニッシュSA(FINISH SA)を1~2さじ加え、よく溶かした後、スポンジや布巾で拭き掃除するのみで十分です。
「フィニッシュSA」とは、モールテックスの公式メーカー(BEAL社)が推奨しているメンテナンス商品で、天然植物油を主成分とした透明無色の保護剤です。ネットでも簡単に購入できますので、持っておくと便利です。
■まとめ:モールテックスで広がる新しい可能性
モールテックスは、これからの住まいづくりに新しい可能性を提供してくれる素材です。従来の建材にはない自由度の高さと、高い機能性を併せ持つことから、デザイン性の高い住宅を目指す方々から支持を集めています。特に、木材やタイルなど異なる素材との組み合わせによって、より豊かな空間づくりが可能になります。
自然素材を活かしたナチュラルモダンな住まいや、都会的でスタイリッシュな空間づくりを目指す方々にとって、モールテックスは魅力的な選択肢となるはずです。
ぜひ、あなたの理想の住まいづくりにモールテックスという選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
<施工エリア>
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