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2025.03.03 注文住宅コラム
「土間のある生活」で暮らしをゆたかに。
「土間のある暮らし」が、いま静かなブームを集めています。インスタグラムでは「#土間暮らし」のハッシュタグで素敵な投稿が日々アップされ、インテリア雑誌でも特集が組まれるほど。でも、なぜ今「土間」なのでしょうか?
実は、この新しいスタイルの土間は、私たちの暮らしをもっと素敵に、もっと快適にしてくれる可能性を秘めているんです。住まいづくりを考えているみなさんに、土間の魅力をたっぷりとお伝えしていきたいと思います。
■「土間」とはそもそもどんな場所?
古民家カフェや古い建築物の見学に行くと見かける、昔ながらの玄関土間。玄関を開けると広い土間が続いていて、そのまま炊事場につながっている間取りが印象に残っているかと思います。かつての土間は、主に農作物を置いたり、作業をしたりする場所として使われていました。しかし最近は、私たちのライフスタイルに合わせて進化した新しい空間としての土間が注目されています。
最近の住まいに採用されている土間は、土足で過ごせるスペースという基本的な特徴はそのままに、収納やインテリア、子育てスペースなど、多彩な使い方ができる魅力的な場所。外と中をつなぐ空間として、家族みんなの「やりたい」を叶えてくれる、そんな特別な場所なのです。
戦後の住宅事情の変化とともに、日本の住まいから徐々に姿を消していった土間。しかし、現代の暮らしが抱える様々な課題を解決できる空間として、いま再び脚光を浴びています。

■なぜ今、土間が注目されているの?
最近の家づくりで玄関土間が注目されている背景には、現代の暮らしが大きく影響しています。共働きのご家庭が増え、子育て環境が変化し、趣味も多様化した昨今、従来の玄関では対応しきれないニーズが生まれています。
例えば、アパート暮らしでこんな経験はありませんか?
「玄関が狭いから、雨の日にベビーカーをたたむのが大変」
「週末のキャンプ道具を置くところがなくて困っちゃう」
「子どもが泥んこで帰ってくると、玄関が大変なことに・・・」
「自転車のメンテナンスをする場所がない」
「観葉植物の植え替えを室内でやるのは汚れるから困る」
実は、こういった日々の「困った」を解決してくれるのが、玄関土間なのです。現代版の土間は、単なる通過点ではなく、私たちの暮らしを豊かにしてくれる多機能な空間として進化しています。
■暮らしが変わる、土間の魅力
では、実際に玄関土間を広く設けるとしたら、一体どんなことが可能になるのでしょうか・・・実は、その答えは「あなた次第」。家族の趣味や生活スタイルに合わせて、自由自在にアレンジできるのが最大の特徴です。例えば、次のような活用方法があります。
おしゃれな収納スペースに変身!
土間の一角に収納コーナーを設けましょう。天井までたっぷり使える収納スペースは、まるでセレクトショップのような空間に。ベビーカーやキャンプギア、自転車など、かさばる物もすっきり収納できます。壁にアイアンバーやフックを取り付ければ、見せる収納としてインテリアの一部に。「見せる収納」として、玄関をおしゃれに演出できます。
収納の種類も、完全にカスタマイズ可能。靴やコート類はもちろん、アウトドアギアや子どもの遊び道具まで、家族の持ち物に合わせた収納プランを実現できます。市販の下駄箱では収まりきらないブーツや長靴も、オリジナルの収納スペースなら問題なくしまえます。
子育てファミリーの強い味方に!
雨の日も、寒い日も、暑い日も。天候を気にせず子どもが遊べる空間って、実は意外と少ないもの。でも、土間があれば少々の水遊びや泥遊びも気にせずにできます。床は耐水性のある素材でできているので、掃除も簡単。子どもたちが思い切り遊んでも、お掃除は水拭きでOKです。
例えば、壁一面に黒板塗料を使えば、子どもの想像力を育むアートスペースとしても利用可能。マグネットが付く壁材を使えば、お子さまの作品ギャラリーとしても活用できます。天気の悪い日でも、子どもたちが元気いっぱい遊べる空間として大活躍します。
趣味を楽しむプライベート空間に!
休日にゆっくりと趣味を楽しむ場所としても、土間は最高の空間です。観葉植物の手入れをしたり、自転車をいじったり、DIYを楽しんだり。汚れを気にせず作業できるから、思う存分クリエイティブな時間を過ごせます。
土間に水栓を設置すれば、観葉植物の水やりや植え替えも楽々。ペットと暮らすご家庭なら、ワンちゃんの足洗い場としても重宝します。アウトドア派の方なら、キャンプギアのメンテナンススペースとしても。趣味の道具や作業台を常設しておけるので、やりたいときにすぐ始められるのも魅力です。
コミュニケーションスペースとしても活躍
玄関土間が広いと、ちょっとした来客の際の応接スペースとしても活躍します。リビングまで上がっていただく必要のない打ち合わせや、近所の方との立ち話にも最適です。シンプルなベンチを置いておけば、子どもの友だちを招いたときの遊び場にもなります。

■素敵な土間づくりのポイント
次に、実際に土間を住まいの間取りに組み込む際のポイントをご紹介します。
・広さは暮らし方で決めよう!
「土間を広くしたいけれど、一体どのくらいの広さがいいの?」と疑問を持たれる方も多いと思います。土間の広さは家族の暮らし方次第ですが、一般的には3畳(約5㎡)程度あれば、基本的な使い方ができます。でも、本格的なDIYスペースにしたい方や、お子さまの遊び場として使いたい方は、もう少し広めに取るのがおすすめです。
家族構成や、よく使うアイテム、趣味の内容など、暮らし方によって必要な広さは変わってきます。将来的な使い方まで想定して、理想の広さを決めていくといいでしょう。ただし、広ければいいというわけでもありません。土間を広くすれば、その分リビングなどが小さくなるので、家族で話し合って理想のサイズを見つけましょう。
・温かみのある空間づくりを心がけよう!
土間は、ともすれば単調で無機質な印象になりがちです。しかし、素材選びや照明計画で、温かみのある空間に変身させることができます。
床材は、コンクリートやモルタルだけでなく、風合いのある三和土(たたき)や、おしゃれなタイル、高級感のある天然石など、選択肢はいろいろ。壁には塗り壁を用いたり、木材を取り入れたりすることで、空間に温かみが生まれます。照明も、暖色系の色味を選べば、より居心地の良い空間になります。
土間の床材選びは、実は見た目だけでなく使い勝手にも大きく影響します。
例えば、タイルは掃除がしやすく、デザイン性も高いのが特徴。
天然石は独特の風合いが魅力で、経年変化も楽しめます。
「三和土(たたき)」は伝統的な素材ながら、現代的なインテリアとも相性抜群です。
素材それぞれの特徴を理解した上で、暮らし方に合わせて選んでいきましょう。
・季節を快適に過ごすための工夫を取り入れて!
土間は外気の影響を受けやすい場所。特に寒い季節は、ちょっと足が遠のくかもしれません。でも、ちょっとした工夫で快適に過ごせる空間に変わります。
例えば、断熱材をしっかり入れ、床暖房を部分的に取り入れると、暖かく過ごせます。
リビングとの間に素敵な引き戸を設ければ、温度管理もデザインも両立できます。
あるいは、リビングと土間を一体化して、土間に薪ストーブやペレットストーブを設ければ家中が暖かくなり、なおかつおしゃれな空間が生まれます。
一方、夏場は土間がひんやりとして、涼しく快適な空間として重宝します。
・光と風の設計も大切に!
土間を快適に使うためには、光と風の通り道を考えることも大切です。
大きな窓を設ければ、自然光で明るく開放的な空間に。
天窓や吹き抜けを設ければ、さらに開放感がアップします。
さらに、通風にも気を配りましょう。適度な風の流れがあれば湿気対策にもなり、空間も爽やかに。とはいえ、風が強すぎると砂埃が入ってきやすいので、バランスが大切です。
・予算とのバランスを考えよう!
素敵な土間空間をつくるためには、それなりの予算が必要になります。床材や設備、収納などにかかるコストをしっかり検討しましょう。すべてを一度に完璧にする必要はありません。基本的な設備を整えた上で、収納などは少しずつカスタマイズしていくという方法もあります。住まい全体のことを考えて、バランスの良い予算配分をしましょう。
・防音・防塵対策も忘れずに!
土間は外部と繋がる空間。音やほこりの問題も考慮に入れましょう。特に住宅街での利用を考えている場合は、近隣への配慮も必要です。建具の選択や、換気システムの設計など、専門家とよく相談しながら計画を進めていくことをおすすめします。
■まとめ
土間のある暮らしは、自分らしい暮らしを叶えてくれる可能性を秘めています。収納やインテリア、子育て、趣味・・・さまざまな用途に合わせて、自由にアレンジできるフレキシブルな空間です。ただし、快適な土間空間を実現するためには、正しい計画と設計が必要です。用途を明確にし、家族のライフスタイルに合わせて必要な広さや設備を検討しましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に、デザイン性とともに丈夫かつ住みやすさにこだわった注文住宅を手掛ける住宅会社です。
耐震等級3を標準仕様とし省エネZEH対応も可能、土地探しから理想の家づくりまでお手伝いします。
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