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2023.05.23 注文住宅コラム

注文住宅に欠かせない住宅ローンは何種類? 金利タイプや返済方法を解説

自由に設計して建てる注文住宅を購入する際には、多くのケースで住宅ローンが利用されています。ただし住宅ローンにもさまざまな種類があるため、どれを利用するとよいのか迷ってしまうかもしれません。

そこで本記事では住宅ローンの種類や金利のタイプ、返済方法を紹介します。注文住宅を建てる際に住宅ローンの利用を考えている方は、本記事を参考に自分に合った住宅ローンを検討してみてください。

住宅ローンは3種類

住宅ローンは大きく分けて「公的ローン」と「民間ローン」、公的ローンと民間のローンの中間に位置する「フラット35」の3種類があります。それぞれの特徴を紹介します。

1.公的ローン

公的ローンの代表的なものが、財形住宅融資と自治体融資の2つです。ここでは2つの公的ローンの概要を紹介します。

財形住宅融資

財形住宅融資(※)とは、独立行政法人住宅支援機構の融資制度で、会社に勤めながら財形貯蓄をしている人が対象です。

1年以上財形貯蓄を継続していること、貯蓄残高が50万円以上あることなどが融資の条件で、最高4,000万円まで融資を受けられます。返済方法は5年ごとに金利が見直される「5年固定型」です。

財形住宅融資の主な特徴は「適用される金利が民間ローン相場より低いことが多い」ことや「民間ローンに比べると審査基準が緩やかな傾向がある」ことです。

※出典:独立行政法人住宅金融支援機構.「財形住宅融資」.https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/zaikei1.html,(参照2023-04-19)

自治体融資

自治体融資とは都道府県・市区町村などの自治体が窓口となる住宅ローンのことです。

融資の内容は自治体によって異なり、低い金利で住宅ローンを利用できる「低利融資制度」や、利息を一定期間補給してもらえる「利子補給制度」などがあります。

一定の耐震性能や対火性能を備えた住宅に立て替えする際に、費用の一部や利子を補助する助成金制度や補助金制度を実施している自治体もあります。

融資制度自体がない自治体もあるため、家を建てる自治体に問い合わせて制度の有無や種類を事前に確認しておくとよいでしょう。

2.民間ローン

民間住宅ローンは銀行・信用金庫・生命保険会社・住宅ローン専門会社など、民間の金融機関が扱っている住宅ローンのことです。

公的ローンに比べると多様な種類があり、特徴もそれぞれに異なります。公的ローンよりも融資限度額が高めに設定できるケースも多く、融資条件の比較的緩やかなローンもあるのが特徴です。

3.フラット35

フラット35(※)は独立行政法人住宅支援機構と民間の金融機関が提携して提供する融資制度で、民間ローンと公的ローンの中間に位置づけられる住宅ローンです。

取り扱う金融機関によって金利は異なりますが、全ての借入れ期間で契約時の利息が適用される全期間固定金利が特徴です。

全期間固定金利タイプの住宅ローンは、変動金利タイプと比べた場合、一般的には借入れ時の金利は高めですが、金利が上昇したときも返済期間中の金利が変わらないため、計画的に利用できるメリットがあります。

借入れ期間が最長35年に設定できて、ずっと金利が変わらないことから「フラット35」の名称が付けられました。

出典:独立行政法人住宅支援機構.「フラット35」.
https://www.flat35.com/,(参照2023-04-19)

住宅ローンの金利タイプ3種類

さまざまな種類がある住宅ローンですが、金利のタイプで分けると3種類があります。代表的な金利タイプは「変動金利型」「固定期間選択型」「全期間固定金利型」の3種類です。以下にそれぞれの特徴を紹介します。

1.変動金利型

変動金利型は、借入れ期間中に金利が変動するタイプです。変動金利型の金利は、長期プライムレートなどに一定率を上乗せした住宅ローンプライムレートによって決まり、原則として年2回見直されます。

月々の返済額は固定金利型に比べて低く抑えられているのが一般的で、借入れした後に市場金利が低下すると、返済額が減少するメリットがあります。反対に借入れ後、市場金利が上昇すると返済額が増加するのがデメリットで、返済額が確定しないため返済計画を立てにくい点に注意が必要です。

2.固定期間選択型

固定期間選択型は借入れした当初から2年・3年・5年・10年など一定期間の金利が固定されるタイプです。金利の固定期間が終了したあとは、一般的に自動的に変動金利へ移行します。また固定期間終了時に再び金利を一定期間固定させることも可能です。

メリットは固定金利期間中の返済額を確定できることです。また借入れ後に市場金利が低下すると返済額が減少します。デメリットは借入れ後に市場金利が上昇した場合、返済額が増加することです。

3.全期間固定金利型

全期間固定金利型は借入れたときの金利が全ての借入れ期間を通じて変わらないタイプです。フラット35が全期間固定金利型の代表的なタイプでしょう。

メリットは借入れ後に市場金利が上昇しても、確定している返済額が上がらないことです。反対に借入れ後に市場金利が低下しても返済額が下がることはありません。

住宅ローンの返済方式2つ

住宅ローンの返済方式には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つの方法があります。それぞれの特徴を紹介しますので、収入や支出の見込み、定年退職の時期などを考慮した上で返済方法や借入れ期間を選んでみてください。

1.元利均等返済方式

元利均等返済とは毎月支払う返済額が一定となる返済方法のことです。

元利均等返済のメリットは、元金と利息を合わせた返済額が一定のため、返済計画が立てやすいことで、返済開始当初の返済額を元金均等返済に比べて少なくできます。

ただし、借入れ期間が同じ場合、元金均等返済よりも総返済額が多くなるのがデメリットです。また当初の返済額が少ない分、借入れ残高が減るペースは元金均等返済より遅くなります。

2.元金均等返済方式

元金均等返済とは毎月支払う返済額のうち、元金の返済額が一定となる返済方法です。

元金均等返済では、毎月一定の元金を均等に返済するため、元金と利息を合わせた返済額が返済期間に応じて次第に少なくなっていきます。元利均等返済に比べると、元金の減少が早いため、同じ借入れ期間なら元利均等返済よりも総返済額が少なくなります。

ただし、返済開始当初の返済額が多いため、当初の返済負担が重くなるのがデメリットです。

まとめ

注文住宅を購入する際の資金計画として欠かせない存在なのが住宅ローンです。こだわりのマイホーム購入は多くの場合、長期に渡って返済を続けていくため、どの住宅ローンが自分の人生設計に合っているかをしっかり判断して選ぶことが大切です。

住宅ローンを利用して注文住宅を建てる際には、建物の完成前にローンを申し込んだり、契約をしたりするケースもでてくるため、分からない点があるようならハウスメーカーや施工会社に相談してみるとよいでしょう。

 

著者情報

愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
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