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2023.05.23 注文住宅コラム
吹き抜けを作って開放感のある家造り! 吹き抜けを作る際のポイント解説!
注文住宅を検討している方の中には、吹き抜けのあるリビングルームにあこがれている方も多いのではないでしょうか。明るく開放感のある空間を作れる吹き抜けですが、いくつかのデメリットもあります。今回は、吹き抜けを作るメリットとデメリット、注文住宅で吹き抜けを作る際に知っておきたいポイントについて解説します。
吹き抜けのある注文住宅のメリット
吹き抜けは、おしゃれな空間を演出する優れたデザインだけではなく、機能面などにもさまざまなメリットがあります。
開放感がある
吹き抜けを作る最大のメリットが、開放感のある空間にできる点です。天井をなくしているため、天井が高く連続した空間になることで開放感が生まれます。吹き抜けは天井が高くなるので、圧迫感を抱きくくなることも、開放感を得られる理由です。
限られた空間にリビングルームを設置する場合は、吹き抜けにすることでより広く見せられます。
光を取り込みやすい
吹き抜けを作ると上階部分に窓を取り付けられるため、光を取り込みやすくなります。1階の窓と比較すると高い場所にある窓からの方が採光しやすく、自然に明るい空間を演出できるのがメリットです。
太陽の位置が低くなる冬の時期でも、吹き抜けの高い位置にある窓から光を取り込めるので、部屋の奥まで光が差し込む明るい空間にしやすくなります。
コミュニケーションが取りやすい
1階と2階以上の天井をなくしたリビングルームの吹き抜けは異なる階も連続した空間に作れるので、家族が集まりやすくコミュニケーションを取りやすい空間づくりができるのもメリットです。本来、別の空間となる1階と2階でも吹き抜けを作ることでつながった空間となるため、どこにいても家族の気配を感じやすくコミュニケーションが取りやすい環境となるでしょう。
吹き抜けがあるリビングルームは内部に階段の設置が可能なので、家族の外出・帰宅時に自然に顔を合わせやすくなる点もメリットです。
吹き抜けのある注文住宅のデメリット
おしゃれでデザイン性の高い空間を作れる吹き抜けですが、一般的な住宅にはないデメリットがあることも確かです。吹き抜けを作る際は、以下に挙げるデメリットも理解しておきましょう。
メンテナンスに手間がかかる
吹き抜けは天井が高くなり上方向へ空間が広がる分、メンテナンスに手間がかかります。吹き抜けに設置した窓は結露が発生しやすいので、こまめに掃除をしたいところですが、当然ながら手が届く高さではないので、脚立やはしごなどを利用しなければなりません。窓以外にも、照明器具の掃除や電球の交換は高所での作業となるため、自力では難しくなってしまいます。場合によっては業者へ依頼をする必要も出てくるため、メンテナンス費用もかかってしまう点はデメリットです。
音や臭いが家全体に広がる
上階と下階を隔てる壁がない吹き抜けのある部屋は、音が空間内に伝わりやすくなってしまいます。家族の気配を感じられることはメリットにもなりますが、その一方で話し声が筒抜けになりプライバシーが守りにくい、テレビの音なども家中に響きやすいなどのデメリットにもなるのです。
そして、吹き抜けのある空間は音と同様、臭いも広がりやすいのがデメリットです。通常であれば壁などで仕切られていれば、調理時や食事の臭いは空間内で抑えられます。しかし吹き抜けで開放的な空間にしてしまうと、上階へ臭いも広がってしまいます。
吹き抜けのある注文住宅を作る際のポイント
前述の通り、住宅内の吹き抜けにはいくつかのデメリットがありますが、そのデメリットをカバーする対策を施せば快適な空間が作れます。吹き抜けのある注文住宅を作る際は、吹き抜けのデメリット対策として以下のポイントを押さえておきましょう。
暑さ・寒さ対策をする
吹き抜けのある空間は開放感がありますが、部屋の面積が増える分冷暖房が効きづらくなります。暑さ・寒さ対策のために断熱性と気密性を高めて、建物の性能を高めることが第一です。
建物そのものの性能が高くても、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ溜まるという空気の性質は変えられません。一般的なエアコンや冷暖房設備のみでは暑い・寒いと感じる場合は、空調設備も見直してみましょう。暖かく過ごすならシーリングファンを設置して上部に溜まった暖かい空気を循環させつつ床暖房を設置する方法もありますが、暑さ対策も兼ねるなら家全体を快適な温度に維持できる全館空調の導入もおすすめです。
換気設備を設置する
どうしても臭いが広がりやすい吹き抜けのある空間には、換気設備は必要不可欠です。臭いをできるだけ抑えるには、換気設備を導入しましょう。暑さ・寒さ対策でご紹介したシーリングファンや全館空調も、室内の空気を循環してくれるので、臭い対策としても効果的です。
部屋の間取りに気を付ける
吹き抜けで問題になりがちな臭いの広がりは換気設備の導入で抑えられますが、完全に抑えられるわけではありません。臭いとともに気になることが多い音の広がりの対策には、基本的な間取りを工夫する必要があります。吹き抜け部分に隣接する部屋がある場合は開口部を設置しない、臭いが広がる元となるキッチンを個室と離すなど、設計の段階で間取りに気をつけることもポイントです。
まとめ
吹き抜けのある注文住宅は、一般的な住宅にはない空調や音、臭いなどの問題が発生する場合もあります。しかし設計時に気を配ることで、デメリットの解消が期待できます。注文住宅に吹き抜けの設置を検討している方は、今回ご紹介した情報を元に設計を工夫してみましょう。
著者情報
愛知県豊橋市を中心にデザイン性の高い注文住宅を手がける住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」。
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