注文住宅でおすすめのオプションは、電子キーやパントリー、ガス乾燥機、ビルトイン食洗機、樹脂サッシ、耐震等級3などが挙げられます。いずれも住環境や生活を豊かにしてくれるオプションです。ただし費用は別途かかるため、予算との兼ね合いを考慮しましょう。

注文住宅では、任意で設備をグレードアップするオプションを付加できます。オプションを付けると、生活の利便性や快適性をよりアップできますが、別途オプション料がかかるため、あれもこれもと欲張ると予算をオーバーしてしまう可能性があります。オプションを付ける場合はなるべく実用性のあるものや、後悔しないものを選ぶことが大切です。

本記事では、実際に注文住宅でオプションを付加した方の意見をもとに、付けて良かったオプションを紹介します。注文住宅で良かったオプション6選

注文住宅で付加して良かった代表的なオプションを6つご紹介します。

1. 電子キー

電子キーとは、微弱な電波を送受信することによって解錠する特殊な鍵のことです。電子キーにはさまざまな種類があり、専用のカードをかざして解錠するものをはじめ、スマートフォンや指紋認証、暗証番号の打ち込みなどで解錠するものもあります。鍵を持ち歩いたり、鍵穴に差し込んだりする手間を省けるのはもちろん、複製されにくく、防犯性が高まるのもメリットです。

2. パントリー

パントリーとは、食品や飲料、調理器具、日用品などを保管しておくための収納スペースのことです。パントリーがあると、より多くの食品や飲料などをストックできるほか、キッチンまわりのものをまとめて収納してスッキリさせる効果も期待できます。

パントリーはその性質上、キッチンの近くあるいは壁面に設置するのが一般的です。より多くのものを収納したい場合は、キッチンの近くにウォークインタイプのパントリーを設置するという方法もあります。

3. ガス乾燥機

ガス乾燥機とは、ガスで温めた風をドラム内に送り、洗濯物を乾かす家電製品のことです。洗濯機に搭載されている電気式乾燥機能に比べると出力が強く、より短時間で洗濯物を乾かせます。

たとえばリンナイのガス乾燥機「乾太くん」なら、5kgの洗濯物を約52分（電気式の約1/3）で乾燥させることが可能です。（※1）

室内干しをすると部屋の湿度が上がって不快になったり、洗濯物に雑菌が繁殖して生乾き臭の原因になったりしますが、ガス乾燥機を使えばそのような悩みもまとめて解消できます。

※1）Rinnai「ガス衣類乾燥機 乾太くん」

https://rinnai.jp/products/sanitary/laundry_dryer/　（参照2022-11-29）

4. 食洗機

食洗機は、面倒な食器洗いの手間を大幅に省ける便利な家電製品です。調理台などの上に設置して使用する据え置きタイプと、システムキッチンに組み込むビルトインタイプの2種類があります。

食洗機はかなりサイズが大きいので、キッチン回りをスッキリさせたいのならビルトインタイプがおすすめです。なお、ビルトインタイプは取付工事が必要なので、家が建った後に設置するよりも、オプションで建築中に取り付けを依頼すると良いでしょう。

5. 樹脂サッシ

標準装備の場合、窓のサッシにはアルミが用いられるのが一般的ですが、オプションを利用すれば樹脂サッシに変更することが可能です。樹脂サッシはアルミサッシに比べると断熱性が高いため、夏は冷たい空気を、冬は暖かい空気を外に逃がしにくくなります。

また外気の影響を受けにくくなる分結露の発生を防ぎ、湿気やカビなどのリスクを低減できる点もメリットです。さらに、アルミサッシよりも気密性に長けていることから、家の内外への音が漏れにくくなります。

6. 耐震等級3

耐震等級とは、建物の耐震性を判断する目安として設けられた住宅性能表示の一つです。耐震等級は建物の耐震性に応じて3つに区分されており、建築基準法では耐震等級1を満たすことが条件とされています。以降、等級が上がるほどに耐震性能も高くなり、耐震等級2なら等級1の1.25倍、等級3なら等級1の1.5倍の耐震性能を誇ると言われています。（※2）とくに耐震等級2〜3の耐震性能は、防災拠点となるような建築物（学校や病院など）に採用されるレベルです。

地震大国と呼ばれる日本では、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくありません。いざというときに大切な家族や家財を守るためにも、耐震性の高い家を建てましょう。なお、耐震補強工事は基礎や壁、屋根、結合部などに特殊な建材や工法を取り入れる必要があるため、注文住宅のオプションとして最初から工事を行っておいたほうが後の手間を省けます。

※2）住宅情報提供協議会「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/070628pamphlet-new-guide.pdf　（参照2022-11-29）

注文住宅でオプションを付けるときはニーズや予算を考えよう

注文住宅で付加できるオプションは多種多彩で、どれも生活を豊かにしてくれるものばかりです。ただ、オプションを付加しすぎると費用がかさんでしまい、予算をオーバーすることになりかねません。注文住宅でオプションを付けるときは、実際に取り付けた後の生活をシミュレーションしてみて、ご自身や家族のニーズに合っているかどうか慎重に検討しましょう。

 

著者情報

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