2022.11.19 注文住宅コラム
予算オーバー時の対処法に関する記事

注文住宅を建てるときに多くの人がぶつかってしまう問題が予算オーバーです。この記事では、予算オーバーの原因やオーバーした際の対処法、予算オーバーしてもコストカットしない方がいいものについて解説します。
注文住宅を建てる際、まず予算を検討するところから始めます。しかし間取りや設備、機能にこだわりすぎるとあっという間に予算オーバーしてしまうことは珍しいことではありません。理想の家を作りたいとはいえ、予算オーバーのまま進めてしまうのは危険です。
そこで今回は予算オーバー時の対処法について紹介します。予算オーバーのよくある原因や、コストカットしない方がいい設備に関しても紹介しますので、注文住宅の予算オーバーに頭を悩ませている方は参考にしてみてください。
どうして注文住宅は予算オーバーしてしまうのか?
注文住宅を建てるときに予算オーバーしてしまう方は多いです。どうして予算オーバーしてしまうのか、その原因を知っておきましょう。
費用感を理解できていない
間取りや設備によって、どのくらいの費用がかかるのか理解せずに希望の間取りや設備をどんどん取り入れると、必然的に予算オーバーしてしまいます。
何にどれくらいの費用がかかるのかを理解した上で、間取りや設備を決めていくことが大切です。
建築費用と土地代金だけを考えてしまっている
注文住宅を建てるときに必要な費用は、建築費用と土地代金だけではありません。これらに加え、エアコン工事や庭の工事にかかる付帯工事費用やローンの手数料・税金・登記費などの諸経費もかかってきます。
これらを考慮せずに間取りやデザイン、設備だけで予算ギリギリのプランを考えてしまうと、最終的に予算オーバーしてしまうのです。
全てにこだわってしまう
「理想の家づくりをしたい」という思いが強すぎて、あれもこれもこだわってしまうと当然費用もかさんでしまいます。
こだわりたい部分と妥協できる部分を自分なりに分けておきましょう。高性能の設備もどんどん出ていますが、「本当にそれが必要なのか」改めて考えてみてください。
予算が十分ではない
そもそも予算が少ない場合は、すぐに予算オーバーしてしまいます。
最近はローコスト住宅も増えてきていますから、予算内で建てられるメーカーを探してみましょう。
注文住宅で予算オーバーした時の対処法
予算オーバーしてしまった場合、どこを削ればいいのでしょうか。予算オーバーした際の対処法を紹介します。
建物の形を見直す
建物の形が複雑であればあるほど柱が増えて費用がかかってしまいます。凹凸を減らして、シンプルな作りを考えてみましょう。
屋根は切妻や片流れの形が比較的リーズナブルです。建築費用の目安は「坪単価×床面積」なので、延べ床面積を減らしてコンパクトな建物にしても、費用を抑えられます。
間取りをシンプルにする
部屋数が増えればドアや壁材、壁紙が必要になるので費用が高くなります。
家族の人数分の部屋や趣味の部屋など、それぞれ部屋を作るのではなく間仕切りを活用できないか考えてみましょう。
設備を見直す
最新式の設備は高性能である一方で費用が高くなります。「せっかく家を建てるのだから最新式にしたい」と思うかもしれませんが、どんどん設備は新しいものが出てくるので、必要以上に最新式にこだわる必要はありません。ランクを下げても機能的に問題がない設備がないか見直してみましょう。
水回りはワンフロアにまとめる
2階建ての場合、「1階にも2階にもトイレを設置したい」と考える方は少なくありません。しかし水回りを各フロアに設置すると、その分費用がかかります。水回りをワンフロアにまとめられる間取りを考えてみましょう。
後付けできるオプションを削る
家を建てるときにさまざまなオプションがありますが、後付けできるオプションは削ってしまうのがおすすめです。後付けが可能な設備や機能なら、実際に住んでみて必要だと思ったときに導入しましょう。
予算オーバーしてもコストカットしない方がいい設備
予算オーバーした場合に削れるものはたくさんありますが、断熱材や耐震装置、セキュリティに関わる設備など、住みやすさや安全に関わる設備はコストカットしないのがおすすめ。また外構工事を削りすぎてしまうと、家とのギャップが生まれ寂しい印象になってしまいます。
毎日使う水回りは長い目でみて考えることが大切です。節水機能や保温効果がある設備は初期投資が必要ですが、将来的に見ると節約になるケースもあります。
予算オーバーしたら妥協できる点を見つけよう
念願のマイホームとなると「あれもこれも叶えたい」という気持ちが出てくるのは当然です。しかし、こだわりすぎると高い確率で予算オーバーしてしまいます。絶対にこだわりたいポイントを決めた上で妥協できる点を見つけてみましょう。ハウスメーカーの担当者にも相談しながら、一度間取りやデザイン、設備を見直してみてください。